横浜市営地下鉄ブルーライン3000V形、約10年ぶりの新車が2017年春デビュー
横浜市交通局は13日、横浜市営地下鉄ブルーラインに新形車両を導入すると発表した。2017年春にデビューする「3000V形」は3000形5次車にあたり、従来車とほぼ同様の車体形状ながら、外装・内装ともに一新されている。
横浜市営地下鉄ブルーライン(横浜市高速鉄道1・3号線)はあざみ野〜湘南台間40.4kmの路線。横浜都心部と郊外部を結び、2015年7月から快速運転も開始された。現在活躍する車両はすべて3000形で、製造時期によってデザインや仕様が異なり、1次車は「3000A形」、2次車は「3000N形」、3次車は「3000R形」、4次車は「3000S形」とされている。5次車となる3000V形は約10年ぶりの新車だという。
3000V形では、外装におけるアクセントとしてヘッドライト形状が一新され、精悍な顔つきとなった。車体側面はブルーを基調に、横方向に走るラインを水平線、ドア横のグラデーションをヨットの帆に見立て、車体側面上部にカモメをデザイン。水平線上に浮かぶヨットと上空を飛び交うカモメを表現している。「駅ではホーム柵上をヨットが走るイメージで、スピード感と横浜らしさのあるデザインとなっています」とのこと。
内装もブルーを基調に、清涼感のある色調となった。天井や壁の白がさわやかな印象を与え、透明袖仕切りや大型窓の妻引戸で開放感も持たせている。妻引戸には横浜の観光名所(みなとみらい、三塔、赤レンガ、山下公園、ベイブリッジ)をモチーフとした絵柄もデザインされた。乗客同士の間隔を確保するため、袖仕切りを大型化し、各座席にアーチ型ポールも設置する。LED客室灯を採用し、省エネで明るい車内を演出する。
ドア上には17インチワイド液晶(カラー)が設置され、他社線情報などの提供を行う。バリアフリー性向上の取組みとして、車いす・ベビーカーエリアも充実(暖房器、腰当クッション、車いす固定ベルト設置)させた。その他、火災対策を強化し、新技術を取り入れた最新機器・省エネ機器を採用するなど、快適性・安全性・信頼性と環境に配慮した最新車両に。3000V形は2017年春に1編成(6両編成)導入される予定で、具体的な導入日をはじめ、詳細は別途発表するとのこと。
(上新大介)