▽明治安田生命J1リーグ・1stステージ第4節の甲府vs川崎Fが19日に山梨中銀スタジアムで行われ、アウェイの川崎が4-0で快勝した。

▽前節、中村憲と大久保のメモリアル弾で名古屋に競り勝った川崎Fは、2010シーズン以来のJ1単独首位に浮上。前節、鳥栖とドローゲームを演じた甲府のホームに乗り込んだ一戦では、名古屋戦から先発1人を変更。インフルエンザで欠場していた小林が狩野に代わって先発に復帰した。

▽戦前の予想通り、引いた甲府を押し込む川崎Fは、9分に先制点を奪う。ボックス手前で得たFKの場面で前節J通算50ゴールを達成した中村が右足で直接狙うと、壁の上を越えて急激に落ちたボールがゴール左隅に突き刺さった。

▽その後も主導権を握る川崎Fは、25分に追加点を挙げる。セットプレーの流れからボックス内でボールを奪った谷口がゴール前の森谷にパスを繋ぐと、森谷が冷静にゴール右隅へ流し込んだ。

▽ホームで2点のビハインドを喫した甲府はすぐに反撃に出たいところだが、川崎Fのボール回しを前に、なかなか良い形でボールを奪えない。43分には右サイドからカットインしたクリスティアーノが左足を振り抜くが、これは枠を捉え切れない。

▽川崎Fの2点リードで迎えた後半、なかなかリズムを掴めない甲府は後半頭に田中、54分に高卒ルーキーの森をピッチに送り出す。だが、49分にJ通算159点目を狙う大久保に際どいシュートを放たれるなど、後半も守勢を強いられた。

▽後半に入ってやや攻めあぐねる時間が続いた川崎Fだが、セットプレーの流れから中村がこの日2点目を決める。66分、左CKの場面でショートコーナーを選択すると、ファーサイドへクロスを入れるかに見えた中村が意表を突いてニアポストを狙ったミドルシュートを放つ。これがGK河田の手を弾いてゴールに吸い込まれた。

▽ホームで意地を見せたい甲府は、ここからリスクを冒して前に出る。だが、クリスティアーノの左CKから土屋が強烈なダイビングヘッドでJ1最年長ゴールを狙うが、これはGKチェ・ソンリョンのビッグセーブに阻まれた。

▽試合終盤にかけて田坂、森本、これが加入後初出場となるエドゥアルド・ネットを投入し、試合を締めにかかる川崎Fは、87分に森本とのワンツーで裏に抜け出した田坂が冷静にGKとの一対一を制し、試合を決定付ける4点目を奪取。敵地で甲府を粉砕した川崎Fが今シーズン初の連勝を飾り、首位をキープした。