INSIGHT NOW! 編集部 / クイックウィンズ株式会社

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今日は二十四節気のひとつ「雨水(うすい)」です。

今日から「啓蟄(けいちつ)」までの期間も「雨水」と呼びます。空から降るものが雪から雨に変わり、氷がとけて水になるという意味です。今年はすでに「春一番」が吹いてしまいましたが、「春一番」もだいたいこの「雨水」のころに吹きます。

また「雨水」のころは、「三寒四温」つまり三日間寒く、四日間暖かい日を繰り返すものです。このところ、荒れる金融マーケットと同じくらい気温も乱高下していますが、もともと「三寒四温」を繰り返して暖かくなるものなのです。もっとも「三寒四温」と呼ぶには極端すぎる高低差は近年特有の異常気象なのかもしれません。

今週に入って、都内の公園などでも早咲きの桜が咲き始めました。中でも花の色が濃い河津桜(かわづざくら)は華やかでとても目を引きます。河津桜が咲くと、必ずと言っていいほどメジロが蜜を食べにやってきます。あざやかな桜色の花に、緑色で目の周りが白い小さな鳥の組み合わせはいかにも春の訪れを思わせる風景です。体の大きなヒヨドリが、せっかく来たメジロを追い払う光景もよく見られます。花の季節も生き物にとっては食料をめぐる競争ですから仕方ありません。

都会には、よく見ると思いのほかたくさんの生き物が住んでいます。よく見かけるスズメやカラス以外にも、オナガやムクドリ、コサギやアオサギなども結構見ることができます。たまに公園でカワセミが漁をしていたりもしますし、23区内にはタヌキが1000匹以上住んでいるとかいないとか。道端でタヌキに遭遇したときは、かなりびっくりしましたが、お互いさまだったことでしょう。

まだまだ「三寒四温」の寒に油断はできませんが、都会の生き物たちはもう活動をはじめています。乱高下する気温も株価もうまくやり過ごして、本当の春を待ちましょう。