米シンシナティに男女が入れ替わったきょうだい(画像はnews.com.auのスクリーンショット)

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半月ほど前、米国では有名だったトランスジェンダー同士の美男美女カップルの話題をお伝えしていたが、このたびはなんときょうだい。米シンシナティに暮らすあるファミリーの一男一女がともに性同一性障害を告白し、男女が入れ替わってしまったという。

「その1か月間、我が家はもはや“激震”の状態でした」と語る両親のベス・マクガリティさん。息子のラッシーさん、そして3歳下の娘アリーさんが続けざまに性同一性障害を告白してきたという。その後ファミリー内でしばらく話し合いが続き、両親はやがて2人の愛する子供たちを理解し、苦しみから救ってあげることが大事だと考えるようになっていったという。

兄ラッシーさんは5歳の頃には女の子と着せ替え人形で遊ぶことを好み、一方でアリーさんは男の子とのフットボール遊びを好んでいた。幼い頃から、この子たちはほかの子とどこか違うと感じることがしばしばだったと漏らすベスさん。高校時代のラッシーさんが、ナヨナヨしている上に女子トイレに入ったことがきっかけとなり、「両性具有」かと激しいイジメに遭ってうつを発症してしまったことにも心を痛めていた。

一方でボーイッシュなスタイルばかりを好むアリーさんについては、どこにでもいるお転婆娘のタイプと安心していたベスさんだが、性同一性障害を先に告白したのはむしろアリーさんの方だったという。15歳の誕生日の1週前、兄から「女の子が好きで苦しんでいるんじゃない?」と声をかけられ、図星だった彼女は兄の説得によりベスさんに真実を告白。そして1か月後にラッシーさんの涙の告白があった。こうして2人には専門のカウンセリングが続けられ、アリーさんは高校の卒業とともにバストを平らにする手術を受けたのであった。

この画像は豪メディア『news.com.au』が伝えているその記事のスクリーンショット。2人は現在、20歳の姉と17歳の弟として新たな人生を歩み始めている。『Cosmopolitan』誌とのインタビューに応じたベスさんは、「私が何か大切なものを失ったのではないかと尋ねてくる人もいるけれども、そうは思わない。息子や娘はあるがままの姿でいてくれればそれでいい」と語っている。彼女はあくまでも愛するわが子の応援団長であるようだ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)