by maury.mccown

週末の朝は目覚まし時計を設定せず、お昼頃までゆっくりと寝たいという人もいますが、起床時間や睡眠サイクルが毎日バラバラだと代謝機能の問題が起こりやすいことに加え、太りやすい体質になることが新たに明らかになっています。

Sleeping in on weekends linked to health problems | Ars Technica

http://arstechnica.com/science/2015/11/sleeping-in-on-weekends-linked-to-health-problems/



過去の研究からは、睡眠不足が続くと健康状態にさまざまな悪影響が起きることが明らかになっていますが、不規則な睡眠によって代謝機能に問題が起こることが分かったのは、今回ピッツバーグ大学が発表した研究結果が初めてのこと。休日の夜遅くまで起きている人や、毎日の睡眠時間が一定ではない人は、インスリン抵抗性を発症したりBMI値が高くなったりするなど、代謝機能に問題が起きやすいことが判明しました。また、規則的な睡眠を取らない生活を長く続けていると、心疾患や糖尿病などの長期的な病気が起こりやすくなるとのこと。

睡眠時間が健康状態に及ぼす影響を調べるため、ピッツバーグ大学では447人の中年層を対象に、健康状態や睡眠サイクル、食事などを記録する実験を行いました。被験者は体の動きをモニタリングするリストバンド状の加速度計「Actiwatch-16」を24時間装着して、7日間にわたって正確な睡眠時間が記録されました。

実験の結果、447人の被験者のうち「平日と休日の睡眠時間が全く同じ」という人はなんと一人もおらず、全員が「社会的時差ボケ(social jet lag)」という症状に陥っていることが判明しました。被験者全員の睡眠時間を分析すると、被験者の85%が「休日は平日よりも遅く起きている」という傾向が分かったとのこと。休日と平日の起床時間の差は平均して44分で、被験者の中には「平日の睡眠不足を補うために休日は睡眠時間を2~3時間多く取っている」という人もいたそうです。



by Vic

ピッツバーグ大学の研究チームによれば、平日と休日で異なる睡眠パターンを取っている人は、体内時計が狂った結果、代謝のサイクルが他の体のサイクルとはズレてしまうそうです。例えば細胞の脂肪蓄積や、腸の栄養吸収、肝臓とすい臓のインスリン分泌機能はすべて周期的なリズムで動いていますが、代謝のサイクルだけがズレてしまい、結果的に太りやすい体質になるとのこと。

さらに、平日と休日の睡眠時間の差が開けば開くほど、代謝機能の病気を発症しやすいことが判明。睡眠時間の差が開くと血液中の脂肪量が増えて、インスリン抵抗性にかかりやすくなったり、ウエスト周りが太くなったり、血圧が上がったり、善玉コレステロール値が下がったりといった健康被害が起こってしまいます。

社会的時差ボケをなくすためには、睡眠サイクルを一定に保つだけでなく、運動したり、カロリーやアルコール摂取量など食習慣に気を配ったりして、健康的な生活を送ることが推奨されています。



by Raúl González