フジテレビ「すぽると!」(10日深夜放送分)では、12日にW杯アジア二次予選=シンガポール戦を控える日本代表・香川真司に密着、パフォーマンスの向上に余念がない香川の生活やドイツの自宅を紹介した。

所属するボルシア・ドルトムントでは、ここまで公式戦7ゴールと好調を維持する香川だが、ブンデスリーガの昨シーズンや日本代表戦でのプレーは決して満足できる内容ではなかった。

そんな香川が現在重要視するのは良いコンディションを維持すること。ドルトムントにある自宅には「特注で作って頂いた」という大きなベッドがある。睡眠時間は8時間以上としており、他の部屋にもフィットネススペースを設けたり、疲労回復に有効とされる酸素カプセルも設置。週4回は、自宅にシェフを呼んでバランスのよい食事を摂るようにもしているという。

「(昨年の)W杯だったり、去年も苦しいシーズンを過ごして、どうやったら自分の力を出し続けられるかという意味では、そういうところの準備をしっかりすることが一番大事。ブラジルの悔しい経験を2度と繰り返さないためにも一番こだわっている」。

番組カメラにこう語った香川。現在も代表戦がある週は、試合と練習、移動を繰り返す非常にハードなスケジュールを強いられているものの、コンディショニングに人一倍気を遣うようになり高いレベルでパフォーマンスが安定してきた。

それでも香川は、代表戦の難しさであり苦悩を吐露する。
「ここ数年言われるのはドルトムントの香川と代表での香川は違う。監督にもよく言われる。一昨日も電話でちょっと話した時に“お前がドルトムントでやるプレーを日本では一度も見たことがないぞ”って言われて。それは冗談なんですけど。ただ、それぐらい代表って難しい。毎日に一緒に練習できる場所ではないので」。

所属クラブと代表の違いを語った香川は「僕はコンビネーションで打開していくスタイルなので、そういう意味では選手とのフィーリングはすごく大事」などと自身のスタイル的にも短時間で代表に適応する難しさを説明したが、シリア戦で見せた岡崎慎司へのアシストは「自分でも納得いくアシストだった」と語るほど。代表でのパフォーマンスにも手応えを掴み始めているという。

シンガポール戦に向けては「この前、ホームで崩せなかったので。どうやって崩すのか自分自身のイメージはできています」と自信を垣間見せた香川は「1-0で勝つんじゃなくて、もっと(差を)見せつけていきたい」と意気込んだ。