日南学園が15安打5盗塁で先攻逃げ切り!

先発の森山(日南学園)

 序盤から日南学園が主導権を握った。

 初回に4番益田がライト線に運ぶ適時打を放って先制すると、2回には9番萩原・2番石嶋・3番森山の適時打で4対0とリード。投げては先発の森山が、序盤3回を打者9人で抑える文句なしのゲームメイク。中盤には日南学園8番松田の左越適時三塁打、1番長原の2点中前適時打などで加点した。

 また、4度の一死一三塁の場面で二盗を100%成功させるなど、そつなくチャンスメイクする姿勢も光った日南学園が準決勝に駒を進め、秋季大会のシード権を獲得した。

 欲を言えば、5回と7回に訪れた一死満塁のチャンスで、強い打球を地上に弾き返す意識、つなぐ気持ちがあれば、あと5〜6点もぎ取れていただろう。1回から9回まで、二死・三死目となる計18アウト中、フライアウト13、ゴロアウト2、三振3だった。

 一方、宮崎日大は、序盤から細かい継投策で日南学園打線を16残塁と、幾度も大量失点のピンチをしのぎ、競った展開に持ち込んだが、牽制死やスクイズ失敗などから攻撃の流れが掴めなかった。4番溝上 憲伸のレフト線に運ぶ適時打、併殺間の敵失、連続押し出し、3番木原の適時打、犠飛等で追い上げるも、取れるべきあと1点、防ぐべき1点に泣いた。

(文=三角 竜之)

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