木村文乃の恋愛観「好きなことを黙々とやる人を見ているのが好き」
息子・陽斗役の横山歩くん(7)と撮影の合間にキメポーズ(撮影/廣瀬靖士)
火曜ドラマ『マザー・ゲーム〜彼女たちの階級〜』(TBS系)で、セレブたちが通う名門幼稚園に息子の陽斗を通わせることになった、年収250万円のシングルマザー、蒲原希子に全力投球中の木村文乃。
園に通う、それぞれの家庭が抱える問題に接しながら、本当の幸せを探していく今作。多くの女性たちから“わかる!”と絶賛されているドラマで、息がピッタリと合った姿を見せてくれている希子と陽斗。
「陽斗役の歩くんが、すごく慕ってくれているんです。さっきも、ちょっと指をケガしそうになったら、いちばんに寄ってきて“痛いの 痛いの 飛んでけっ!”って(笑い)。すっとそばに来て“大丈夫?”って言ってくれたり。なんて、愛情があるんだろうって思います。
プロ意識も高くて、撮影中にセリフにはないことを言っても、臆さずに返してくれる。それが楽しくて、次はこうやってみちゃおうかなって(笑い)」
今作で母親役に初挑戦したことで、あらためて気づかされたことがあると言う。
「実際に自分の子どもができたとき、親としての背中を見せてあげることができるのか、悩んでいたんです。でも、意外とできそうだと思えて。例えば“靴をそろえなさい”とか“いただきますは?”って、自然に言える自分がいました。それは、自分が母親にちゃんと育ててもらえていたからだと思うんです。今年の母の日には“ありがとう”って、直接感謝を伝えました」
そう語る彼女に、自分の“家族”を作りたいとは思わない? と聞いてみると、
「そもそも恋愛の優先順位が低いので、積極的じゃないんです。だから、のんびり構えています(笑い)。希子が、元夫・秀徳のことを“あんなのを選んだのは、私の責任”って言うセリフがあるんですが、本当に選択は間違えちゃいけないと思う(笑い)。私自身、秀徳みたいに勢いのある人は、疲れちゃいますね。自分の好きなことを黙々とやっている人を“ふふっ”って見ているのが好きかもしれない。そういう人を支えるのは、苦じゃないと思います」
最終話は6月16日。いよいよ佳境を迎えるドラマ。
「みんなが同じように苦しんでいるし、その苦しみは悪いことじゃない。歩き続けなきゃいけないから、止まれないこともある。それは、つねに伝え続けていること。希子のキメ台詞“はっきり言わせていただきます”を言うときは、相手を通して、見てくださっている方の何かに働きかけることができればと思いながら演じています。それぞれ、幸せの形を探している家族が“コレだった”と思える、本当に素敵なラストが待っているので期待してください」
撮影/廣瀬靖士