17日早朝、六本木ヒルズの本社会議室で、地検特捜部の強制捜査について記者会見するライブドアの堀江貴文社長。(撮影:常井健一)

写真拡大 (全2枚)

東京地検特捜部と証券取引等監視委員会が16日午後6時半に東京都港区のライブドア<4753>本社に強制捜査に入ってから約12時間─。捜査の立ち会いのため、同社で一夜を明かした堀江貴文社長は17日午前6時55分すぎ、六本木ヒルズの外で待ち構えていた報道陣約50人を同社内の会議室に招き入れ、取材に応じた。

 堀江社長が開口一番「みなさま、おはようございます。遅くなりまして申し訳ございません」と、目を充血させながらも真剣な表情で弁明すると、一斉にカメラのシャッター音が響いた。「昨日(16日)午後7時ごろより、東京地検特捜部及び証券取引等監視委員会の捜査・押収を受けました。当社は上記捜査に全面的に協力いたしております」と、東京証券取引所への適時開示情報と同様の説明を改めて表明し、午前6時半まで続いた強制捜査が終了したことを告げた。

 報道陣から心境を問われると「いったんブレイクして、また通常通りの業務を行いたい」と返答。同社の株主に対して陳謝した上で「事業に特段問題があるわけではないので、これまで通り拡大を努めて参りたい」と述べた。捜査内容や嫌疑についてのコメントは終始控えた。

 記者会見は約5分で終了。堀江社長は、自らの進退について「状況が把握できていない状態で進退をうんぬんするのは逆に無責任かなと思う。捜査に協力したうえで判断を決めていきたい」と答えると、時間切れを告げる同社幹部に促されて会場を後にした。【了】

■関連記事
“信頼回復”への企業広報術

■関連動画ニュース
1月17日動画ニュース

■関連リンク
「証券取引等監視委員会」(東京証券取引所・証券用語)
「適時開示」(東京証券取引所・証券用語)