四輪乗用車は、大きく黄色いナンバーの軽自動車と白いナンバーの登録車にわけられます(自家用の場合)。そして、登録車は、いわゆる5ナンバーと呼ばれる「小型車」と、3ナンバーの「普通車」にわけることができます。

つまり、日本の乗用車というのは普通車を基本に、ボディサイズや排気量によって小型車や軽自動車と分類されているという風にも見ることができるのです。

さて、そんな3ナンバーの普通乗用車で、もっとも市場で売れているモデルは何でしょうか?

それは圧倒的にトヨタ・プリウスです。2014年7月の販売台数は 16,865台。たったひとつのモデルの販売台数が、ホンダや日産の普通乗用車の販売台数よりも多いのですから、その売れっぷりたるや驚きのレベルです。 

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では、自販連(日本自動車販売協会連合会)の調べによるブランド別セールスデータから、普通乗用車の販売実績だけを抜き出して整理したランキングを紹介しましょう。

●2014年7月 普通乗用車ブランド別販売台数
1位 トヨタ 48,414台
2位 ホンダ 14,530台
3位 日産 14,216台
4位 スバル 11,908台
5位 マツダ 7,419台
6位 メルセデス・ベンツ 3,860台
7位 レクサス 3,241台
8位 BMW 2,706台
9位 VW 2,617台
10位 三菱 2,101台
11位 アウディ 1,866台
12位 MINI 1,003台

4桁以上のセールスがある上位12ブランドをピックアップしましたが、軽自動車で販売台数を稼いでいる国産メーカーのブランド名は当然ながら見当たりません。代わって自社生産モデルのすべてが普通乗用車となっているスバルが4位となっているのが目立ちます。

もちろんトップはプリウスを擁するトヨタ。レクサスと合算せずとも圧倒的な販売台数となっています。

また、輸入車ブランドでも取り扱いのほとんどが普通乗用車となるメルセデス・ベンツ輸入車ながらレクサスや三菱を抑えて6位にランクイン。また、ブランドはわかれていますがBMWはMINIと合わせると3,709台でさらに上位となりますし、フォルクスワーゲンとアウディというVWグループの合計は4,483台となっています。

いずれもトップ5に食い込むほどではありませんが、国内市場でドイツ車勢の存在感が強いことを、普通乗用車セールスデータの数字が示しているともいえそうです。

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(山本晋也)

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