絶滅寸前!?今の学校から消えかかっていることに驚いたもの1位「アルコールランプ」
長い間、定番だった学校の備品や習慣が、ここ十数年で大きく変わりつつあります。安全面や環境問題など、理由はさまざまですが、青春の思い出の中に当たり前にあった物が消えるのは、なんともさびしい気がします。そこで今回は、今の学校から消えかかっていることに驚いたものを388名の読者に聞きました。
Q.絶滅寸前!? 今の学校から消えかかっていることに驚いたものを教えてください(複数回答)
1位 アルコールランプ 20.1%
2位 チョーク 19.6%
3位 消石灰 16.2%
4位 焼却炉 14.7%
5位 チャイム 14.4%
■アルコールランプ
・「マッチの使い方を学ぶ良い機会だから」(36歳男性/運輸・倉庫/秘書・アシスタント職)
・「理科の実験はどうするの??」(22歳男性/機械・精密機器/営業職)
・「私の時は定番だったから」(28歳女性/情報・IT/経営・コンサルタント系)
■チョーク
・「ホワイトボードなのか気になる」(32歳女性/運輸・倉庫/秘書・アシスタント職)
・「教育実習のとき、電子機材を使っていたから」(23歳女性/生保・損保/事務系専門職)
・「チョークのカツカツって音がいいのになぁ」(30歳女性情報・IT/秘書・アシスタント職)
■消石灰
・「かぶれる」(32歳男性/ホテル・旅行・アミューズメント/事務系専門職)
・「身体に悪そうだから」(29歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「グラウンドの白線に必要」(28歳女性/学校・教育関連/事務系専門職)
■焼却炉
・「ゴミを持って行った経験がある」(32歳男性/学校・教育関連/専門職)
・「じゃあ今はゴミ捨てないんでしょうか」(22歳男性/小売店/事務系専門職)
・「ダイオキシンの影響でなくなったから」(28歳女性/印刷・紙パルプ/クリエイティブ職)
■チャイム
・「地方では鳴るのがかっこいい」(36歳男性/印刷・紙パルプ/クリエイティブ職)
・「世田谷の小学校では自主性を育むためチャイムはならないそう。びっくりとともに感心しました」(45歳男性/マスコミ・広告/クリエイティブ職)
・「自分の中学校では時計を見て行動できるようにという考えでチャイムがなかったので、当時すごく驚いた」(25歳男性/食品・飲料)
■番外編:当たり前が当たり前でなくなる時代
・連絡網「個人情報がもれないようにするためだから」(29歳男性/食品・飲料/販売職・サービス系)
・そろばん「いまや、電卓のほうがいいから」(34歳女性/小売店/販売職・サービス系)
・名札「名札がないとクラスメイトの名前を覚えるのが大変だと思う」(33歳女性/小売店)
●総評
1位は理科の実験で定番の「アルコールランプ」でした。やけどや火事などの事故が多発したため、学校からも教科書からも消えつつあります。その代わりに、実験用コンロやガスバーナーを使うのだとか。マッチで点火したり、フタで消火したりするときにドキドキしたものですが、イマドキの小学生には、そんなアドベンチャーはないのですね……。
2位は授業にも落書きにも欠かせない「チョーク」でした。当然ながら黒板も、黒板消しも、日直が休み時間に黒板消しをパンパンはたく光景も、消えるのですね。現在は、ホワイトボードや電子黒板を使う学校が増えています。
文部科学省では「学校ICT(情報通信技術)環境整備事業」を推進していて、今後ますます黒板離れが加速しそうです。
3位は校庭の白線引きに必須の「消石灰」。目に入ったり皮膚に付着したりすると、健康被害を引き起こす恐れがあるため、文部科学省が2007年に学校での使用を禁止。現在は、安全性の高い材料(卵やホタテの殻)で作られたパウダーが使われています。
逆に言えば、ずい分長い間、危険な消石灰を普通に使ってきたわけですね……。
学校現場から絶滅したモノの代表といえば、女子のブルマ。イマドキの小中学生は男女ともにハーフパンツが普通で、下着のパンツと何ら変わらない形のブルマを履いていた昔話をすると、とても驚かれます。今思うと、なぜあんなにギリギリまで露出する必要があったのか疑問です。
(文・OFFICE-SANGA 関和麻子)
調査時期:2014年7月15日〜2014年7月22日
調査対象:マイナビウーマン読者
調査数:男性129名、女性259名
調査方法:インターネットログイン式アンケート