全国そこかしこで映画『アナと雪の女王』の主題歌を口ずさむ人々が急増中。そこで今回は、「カラオケで上手に歌いたい」という読者のために、主題歌・エンドソング『Let It Go〜ありのままで〜』を歌ったMay J.さんに、詳しい歌唱テクニックを教えてもらった。

【口を“東京ドームのイメージ”で大きく開く】
「発声は歌のベースです。腹式呼吸をして、顔の表情筋を使って、口を大きく開けるといいですよ」(May J.・以下同)

【胸をいつもより張って】
「歌うときには胸を開いて、息を吸うときにも肩が上がらないようにして、おなかの筋肉を使って呼吸します」

【語尾の母音を大切に】
「区切れの母音、一つ一つをていねいに。普通に伸ばすところと、ビブラートするところの両方があると、歌に変化がつきますし、アクセントになります」

【声量の配分を考えながら】
「最初は、一人になった弱い自分が、雪の中を凍えてマントをつけて歩いているようなイメージです。悩んでいたことを『それももうやめよう』と決心していき、サビの『ありのままの』で振り切っていくように歌っています」

【「決意する言葉」の歌詞の部分はとくに力強く】
「『もうやめよう』『私は自由よ』というエルサが決心する箇所は、その決意が伝わるように、怖がらずに声を出しています」

【息つぎは素早く】
「サビの前で、素早く大きく息を吸っています」

【3つのサビを歌い分ける】
「最初のサビは60%。後半に向けて盛り上がっていきます。『絶対に声を出す』という勢いと自信を持って頭のてっぺんに“声をあてる”。縦方向に響くイメージです。MAXは、3番目のサビの「寒くないわ」の部分。余裕があればビブラートを入れて、全身で声をすべて出し尽くす感じです」

【手振りも入れて】
「エルサが自らの手で氷の城をつくったときのように『ありのままの〜』(左手)『ままで〜』(右手)と、手の振りも付けて歌ってみては。自分のパワーを手から出すイメージで、ふだん、押さえつけているものを解き放つ感じで歌ってほしいですね」