ヒャッハー!

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うろおぼえで恐縮だが、さいとう・たかを氏によるこんな発言を覚えている。デューク東郷は、なぜ話さないのか? それは、弱い部分を見せたくないから。言葉を発すると、弱くてカッコ悪い面を見せてしまうかもしれない。ダンディズムこそ、あの男が寡黙な理由である。

一方で、いますよね。もう、あからさまにすぐヤラれちゃいそうなキャラが。「弱い犬ほどよく吠える」って言うんですか?
例えば、この人を御存知でしょうか。『北斗の拳』の、通称「聖帝軍の火炎放射器男」。では、彼の登場シーンを以下に再現したいと思います。

聖帝サウザー御視察の邪魔になる汚物(民衆)を、火炎放射器で消毒しようと試みる彼。

火炎放射器男 「わはは、土下座しろ!! 消毒されてえかー!!」
ケンシロウ 「お前の言う通りだ。汚物は消毒すべきだ」
火炎放射男 「うわぢゃ〜〜!!」
思い切り後ろから蹴飛ばされ、逆に焼かれて逝ってしまった。このわずか3ページのくだりが伝説と化し、30〜40代の好事家からネタにされ続ける存在に。

さて、この男のトレードマークとして「サングラス」が挙げられます。これが、なんと正式発売となりました。商品名は、『汚物は消毒だサングラス』(税込み8,640円)。株式会社コスパが、やってくれましたよ。
「われわれも、普段から『ヒャッハー!』と彼の口癖を常用しており、古くから馴染みのあるキャラクターでした。“ネタキャラ”として、北斗の拳では最も有名な存在です」(同社・担当者)
チョイ役ではあるものの、決して意外な人選ではない。それどころか、待望の商品化なのです。

では、画像をご覧いただきましょう。……正直言っていいですか? 今日び、こんなフォルムのサングラスは見ないな。
「80年代にはよくあった、細めで釣り上がったタイプのサングラスです。今では全くない形なので、型から特注して仕上げました」(担当者)
特徴は、とにかく悪そうなレンズ形状、顔にフィットするカーブ。それだけではない。両脇には聖帝軍のメタルエンブレムを装備。内側には、火炎放射器男の名言「STERILIZE THE GARBAAAAGE!!!(汚物は消毒だ〜〜!!!)」を英文でプリントしてみせている。かけるだけでテンションの上がるデザインに!

「ターゲットは30〜40代の男性です。あの頃を思い出し、オートバイを乗る時とかにかけてほしいですね。あと、マイカーを洗車する時も」(担当者)
なるほど、消毒だけに。

最後に、実用性について。製作を担当したアイウエアショップ「クーレンズ」に持ち込むと、度付き/度なしレンズへの交換注文も可能なようです。
世紀末的な砂ぼこり、「うわぢゃ〜〜!!」な陽射し、それらから目を保護するためにも持っておきたい一本ですね。ヒャッハー!
(寺西ジャジューカ)