韓国が“キムチ赤字”―輸入が輸出を上回る

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韓国と言えばおいしいキムチがすぐに思い浮かびますよね。韓国の伝統料理の一つであるキムチであるから、韓国で食べられるキムチはすべて国産かと思いきや、最近では輸入キムチ、特に中国産キムチに押されているそうです。

「ローカルレストランから韓国キムチが消えていくのは残念なこと」とコメントするのは韓国農産物流通公社(Korea Agro-Fisheries and Food Trade Corp)のあるオフィサー。

高めのレストランを除けば、出されるキムチは実は中国からというケースが多いそうです。

これは生産コストに原因が。韓国産の1キロ当たりの卸売価格は3000ウォン(約286円)ですが、対して中国産はたった800ウォン(約76円)。そして、この価格差が2006年より起きている韓国の“キムチ赤字”の主要原因なのです。

昨年度の韓国キムチ輸出高は1億660万ドル(約107億円)で、その80%は日本向けだといいます。しかし、輸入高は1億1108万ドル(約112億円)と輸出高を上回りました。2013年には日本への輸出減少の影響で、この差額赤字は倍増すると予想されています。

同団体によれば、中国産キムチの安全性が懸念されるため、キムチの原産国を偽って提供してい飲食店もあるとか。

本来11月は家族や隣人たちが集い、冬キムチをみんなで作り、分け合うのが韓国の習慣。しかし、現代化で家族と社会の結びつきが弱まり、特に若い世代にとりこの習慣は薄れてきているそうです。

参考:South Korea’s growing ‘kimchi deficit’
http://sg.news.yahoo.com/south-koreas-growing-kimchi-deficit-051819997.html