【ブーム調査隊】あんこの進化が止まらない 洋スイーツとのコラボで人気再燃!?

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和菓子のイメージがある「あんこ」ですが、いまロールケーキやパンケーキなどに取り入れた「洋あんこスイーツ」が、若い女性を中心に注目を集めています。

生クリームと一緒に食べることでこれまでにないおいしさになる、甘さやカロリーのバランスが取れているという理由から完売商品も続々と出ています。

5日で20万個完売 ふわふわ生地の生クリームどら焼き

お菓子メーカー・シャトレーゼの「純生どら焼き」(105円)は、一見すると普通のどら焼きですが、生地はパンケーキのようにふわふわで、中には生クリームと北海道十勝産小豆を使用したあんこがサンドされたスイーツ。見た目とは異なり味はまさに和洋折衷です。

10月11日の発売から5日間で20万個が完売。当初の予想をはるかに超える2倍以上の売れ行きです。

人気の理由は、粒感を残したあんこと口どけのよい生クリームの組み合わせで、店頭でも「さっぱりとしたクリームとあんの相性がいい」との声が聞こえるとのこと。また、どら焼きでありながら冷やして食べるスタイルにも話題が集まっており、同社広報も「売上げはますます好調」と話します。

予想を超える「あんこ+純生クリーム」のおいしさがヒットにつながっているようです。

12のあんこと12の洋菓子店がコラボ

また、大手百貨店の東武百貨店 池袋店(東京都豊島区)では、12の和菓子店と洋菓子店をコラボレーションさせた「あんこスイーツ」フェアを開催中。人気ロールケーキの堂島ロールと金沢和音のこしあんの「黒豆あずきロール」など、24店とも人気店・老舗店が参加しています。

面白いのは、「あんこ大好きバイヤー」が企画したというところ。「和菓子だけでなくもっと新しいあんこの可能性がないだろうか」と考えたのがきっかけだったとか。

午前中には売り切れるものも多いそうで、なかでも粒あんの特製クリームをゴーフル生地でサンドした「ぬれショコフル」(315円)や粒あんをパイではさんだ「春日大納言ミルフィーユ」(315円)は初日、2日目ともに1時間以内で売り切れてしまうほど。欲しいスイーツは開店と同時が安全かもしれません。(フェアは11月6日まで開催中)参照:和菓子12店のあんこが新スイーツに 池袋東武で「和×洋」の限定デザート発売

名門ホテルの実力 新食感「あんこジュレ」とパンケーキ

名門ホテルでは、より個性を発揮したスイーツが人気になっています。ホテルニューオータニ(東京都千代田区)のコーヒーショップ「SATSUKI」では、11月30日までの期間限定で「ニューオータニ特製パンケーキ マロンマカロン添え」(2300円、サービス料別)を販売中です。

ふわふわ食感が人気のパンケーキに栗とブドウが付いた秋スイーツですが、注目すべきは「あんこのジュレ」。こしあんは吉野葛と一緒にジュレにすることで、控えめな甘さでスルッとしたのどごしになっています。

現在SATSUKIの一番人気メニューだそうで、同ホテルの広報も「スイーツの和洋折衷を体現したふわふわ食感の一皿が幅広い年代の女性の心にヒットしているのでは」と話します。

ほかにも、通販サイトではピザ生地にあんこがトッピングされた変わり種スイーツが販売されたり、コンビニで本格あんこスイーツが出たりするなど、ブームの勢いはまだまだ拡大中。あんこと洋菓子の相性のよさに目を付けたスイーツは今後も登場しそうです。