フジテレビのドラマ枠“月9”は既に崩壊した? 2009年以降低迷が続く月9ドラマ

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月曜日の夜9時から始まるドラマ枠として、高視聴率を連続でたたき出してきた通称“月9(ゲツク)”と呼ばれる枠がある。トレンディードラマの走りでもある『東京ラブストーリー』が切っ掛けでこの枠が軌道に乗り、後に続く番組も人気に拍車が出て30%以上の高視聴率が連続で出るほどであった。特に最終回に近づくと視聴率が高くなるという法則があるようだ。

『東京ラブストーリー』は平均22.9% 最高32.3%となっており、後続番組の『101回目のプロポーズ』は平均23.6%、最終話36.7%とどれも高視聴率をキープ。歴代最も視聴率が高かったとされている『ひとつ屋根の下』は平均28.2%、最高37.8%とかなりの人気を得たようだ。そんな“月9”神話は2000年を過ぎてからも続き『HERO』が最高平均視聴率34.20%を出す高視聴率。

「ドラマと言えば月9」とトレンディードラマの代表格の様に扱われていたが、もはやその牙城はもろくも崩れたようだ。2009年に放送された『婚カツ!』は最低平均視聴率(10.49%)を出してしまい、また10話に至っては8.8%という番組内最低視聴率も記録している。
今年放送された『ビブリア古書堂の事件手帖』は“月9”歴代で最も低い視聴率、8.1%となってしまった。前出で示した最終回に近づくごとに視聴率が上がっていくという法則がもろくも崩れたのもこのドラマである。初回は14.3%とそこそこの視聴率、2話は12.2%となってそれそれ以降はなだらかに下がって行っている。

最低視聴率と最高視聴率を分類すると古い月9ドラマとハッキリ分かることも見てわかるだろう。

1位:34.20%「HERO」(2001年)
2位:30.7%「ラブジェネレーション」(1997年)
3位:29.6%「ロングバケーション」(1996年)  
4位:28.2%「ひとつ屋根の下」(1993年)  
5位:27.0%「あすなろ白書」(1993年) 
6位:26.7%「ひとつ屋根の下2」(1997年)
7位:26.4%「素顔のままで」(1992年)  
8位:26.12%「やまとなでしこ」(2000年) 
9位:26.0%「教師びんびん物語2」(1989年)
10位:24.90%「プライド」(2004年)

歴代低視聴率(月9ドラマ)
1位:10.49%「婚カツ!」(2009年)…… 最低視聴率は10話の8.8%
2位:11.33%「ビブリア古書堂の事件手帖」(2013年) …… 最低視聴率は最終話の8.1%
3位:11.44%「大切なことはすべて君が教えてくれた」(2011年) …… 最低視聴率は第3話と最終話の10.5%
4位:11.69%「幸せになろうよ」(2011年) …… 最低視聴率は第5話の9.7%

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※この記事は、ゴールドラッシュの「ソル」が執筆しました。