牧伸二さん(享年78)の投身自殺から約1カ月。かつて弟子だった泉ピン子(65)が、過去の“イジメ”を逆恨みして線香の一本どころか弔電すらも送っていないことが明らかになり、お笑い関係者から“総スカン”を食らっている。

 浪曲師を父に持つピン子は、芸能界に憧れ高校を中退。当時、牧さんが所属していた『佐藤事務所』(後に解散)に入り“三門マリ子”の芸名で前座歌手を務めていたが、その後、牧さんの付き人になり漫談歌手としてデビューした。
 「当初は売れませんでしたが、日テレの情報番組のリポーターに抜擢されブレークした。しかし、売れたとたんに牧さんに付けてもらった“泉ピン子”の芸名を父親が付けたものと言いだし、さらに親しいマスコミ関係者には“牧さんにイジメられた”などと吹聴し始めたのです」(夕刊紙記者)

 イジメの内容とは「(牧さんは)雨の時でも傘をさすことを許さず、荷物を持たされた。ドサ周りで北海道のキャバレーの仕事でも寝泊まりは楽屋。従業員にいつ襲われるかと震えて寝ていた」というものだが、元事務所スタッフはこれに反論する。
 「ピン子だけではなく、ドサ周りの経験がある女性歌手はみんな同じような経験をしています。それに、牧さんは面倒を見る人でもなければイジメる人でもない。当たり障りのない生き方をしてきましたからね」

 しかも牧さんの“イジメネタ”で同情を買ったピン子は、後に事務所に約3億5000万円とも言われる借金を残して独立した。
 「さすがにその時は、牧さんも『恩知らず!』と激怒しましたよ。さらに売れた後のピン子は雑誌のインタビューで、『自分にとって恩師は杉村春子先生』と、牧さんの“ま”の字も出さなかった。最近では上戸彩の“結婚を祝う会”を開いたり後輩の面倒を見て徳の押し売りをしていますが、むしろイジメ体質が変わらないのはピン子のほう。牧さんに関しては、過去を探られたくないからダンマリを決め込んでいるだけなんです」(ピン子の芸人時代を知る興業関係者)

 草場の陰で牧さんが泣いている。