4月からフジテレビがスタートさせた『アゲるテレビ』が、下げる一方だ。
 「西尾由佳理を日テレからスカウトしたが、最初は1%なんて時もありました。問題はどこにあるのかと鳩首会談をしたのですが、原因は東大を出た噺家兼リポーター周辺にあるということです。どうしても周囲が気を使ってしまう、という結論に到ったといいます」(フジテレビ関係者)

 では、どういう人物なのか
 東大経済学部卒で落語家の春風亭昇吉(33)。気象予報士の資格も持つ変わり種で、『めざましテレビ』のお天気コーナーも担当している。ただ、話が棒読みしている感があり、落語家とは思えないところがある。

 同時に『とくダネ!』の評判も落ちている。
 昨秋から入れ替わったコメンテーターの評判がイマイチなのだ。番組スタッフが学歴重視主義なのか、東大卒の女性ばかりが目につく。何を考えているのかと視聴者からブーイングの嵐という。
 4月から登場した石戸奈々子氏は東京大学工学部からマサチューセッツ工科大学の客員研究員という経歴の持ち主。現在はNPO法人『CANVAS』理事長であり、デジタルえほん代表取締役を務める。
 3月までの中野信子氏も東大工学部応用化学科卒の医学博士。さらに、高IQ団体MENSAの会員とテロップで流れていた。
 また、加藤百合子氏は東大農学部卒で、現在は農業事業を行う株式会社エムスクエア・ラボを設立し、社長に就任している。
 そして、司会の菊川怜が東大工学部建築学科卒である。
 「中野氏は、菊川とほぼ同じ頃に東大に在学中でした。菊川がモデルでデビューするときにはけっこう話題となり、教授連も騒ぐほど話が広まった。だが、実際はこれだけの東大卒が集まっても、視聴率は上がるものでもないということ。逆に下がっており、案の定『モーニングバード』(テレ朝系)と2、3位争いをしている状態です」(スポーツ紙文化面担当者)

 コメンテーターを学歴で選んだのはフジらしいが、視聴者はそんなことには何ら関心がない。それより、毎日固定せずに専門コメンテーターを確保して出演させ、わかりやすく解説させることが重要だろう。それができていないのだから、視聴率が悪いのは当然か。
 いくら高学歴でも、話が面白いか、つまらないかは別問題ということだ。
(編集長・黒川誠一)