イタリア代表ではFWマリオ・バロテッリにスポットライトが当てられている。そのバロテッリは24日、ローマFWフランチェスコ・トッティの代表復帰について聞かれると、笑顔で「そうなったらいいね。彼はフェノーメノ(怪物)だ。彼のようなカンピオーネであれば、いつだってチームに歓迎される」と答えた。

バロテッリは成長への歩みを続けている。「オレは決して調子に乗ったことなどない。自分の人生を過ごしてきたんだ。でも、今は良い仕事をしている。成長しているよ。23歳になるんだ。少しずつ成長するものだよ。良い経験も悪い経験もして、学び、成長するんだ。年齢とともにね」。

ブラジル戦のゴールを受け、かつてのカンピオーネたちと比較されたことについて聞かれると、バロテッリは「そういう評価には感謝するけど、自分の力は分かっている。比較は必要ない。世界のトップ5? そう言ってくれた人たちには感謝するよ。でもオレは、自分が最強の一人とも、無能な選手とも思っていない。オレはオレだ。常に改善を目指していくよ」と答えた。

ブラジル戦について、「素晴らしい試合だった。彼らにもチャンスがあった」と語るバロテッリ。ラツィオのブラジル代表MFエルナネスとは、「ひどい蹴りを入れられたけど、すぐに握手したよ。まったく問題ない」と明かしている。

自身への見方が変わったのは、EUROだという。

「誰かさんにとっては良いヤツになり、全員にとって感じの悪いヤツではなくなったね。EURO以降、オレの人気はさらに高まったと思う。練習するときや、道で会う普通の人たちの様子から分かったんだ。以前は、オレのファンだけがオレのことをよく見てくれていた。今は、イタリア代表のおかげもあって、ほかのチームのサポーターも応援してくれている」

自らを好いてくれる人たちに囲まれることについて、バロテッリは「オレにはいつもそういう人たちが近くにいた。家族以外にもね。監督はオレの家族がどんなかを知っている」とコメント。ブラジル戦後に両親に連絡したと明かした。「試合後に電話したら、父には『お前はたくさんのチャンスをミスした。だが、素晴らしいゴールを決めたね』と言われたよ。母は楽しそうだった。オレのことも、チームのことも、ほめてくれたよ」。