中国大手検索サイト百度の掲示板に「トヨタ・カムリが韓国のカー・オブ・ザ・イヤーを受賞したぞ」というスレッドが立てられた。スレ主が紹介した同ニュースについて、中国のネットユーザーが議論を交わした。

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 今年で3回目となる韓国カーオブザイヤーだが、過去2回の受賞車は起亜自動車の「K5」、現代自動車の「i40」といずれも韓国車が受賞してきた。トヨタ自動車のカムリは輸入車として初めて韓国カーオブザイヤーを受賞した。

 トヨタは韓国で販売台数を伸ばし続けており、11年の5020台から12年は1万795台に増加。市場シェアも4.78%から8.25%に上昇した。

 同ニュースについて、中国人ネットユーザーからは

・「カムリは確かに良い車だ」・「カムリはもともと良い車だから同然だ」  など、カムリを高く評価しつつ、韓国のカー・オブ・ザ・イヤー受賞も驚くにはあたらないという意見が寄せられた。また、別の理由としては「トヨタは韓国の会社だと韓国人は言うんだろう」、「なぜならトヨタは韓国のものだから」など、韓国起源説を揶揄(やゆ)したコメントもあった。

 しかし、中国のネット上では「韓国では日本車など見ることはまずない」という噂(うわさ)がまことしやかに流れているため、「韓国は日本製品の不買が徹底しているのではなかったのか? 車はすべて現代自動車のはず。中国で日本製品の不買が叫ばれた時に、韓国を見習えと言っていたのに」というユーザーもいた。

 韓国カーオブザイヤーの審査は2011年10月から2012年10月までに発売された国産車13車種と輸入車32車種を対象に実施された。1次審査を通過した15車種から、「コストパフォーマンス」「性能」「デザイン」「安全性」「燃費」の6項目を総合的に評価し、カムリは総合78.75点でトップとなった。

 トヨタはほかにも「カムリハイブリッド」がクリーンカー賞、「レクサスGS」がパフォーマンス賞を獲得し、3冠王となった。(編集担当:畠山栄)