ヤクザガールから純真少女まで演じ分ける荒川ちか/[c]2013「東京家族」製作委員会

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1月19日(土)より公開される山田洋次監督の最新作『東京家族』。小津安二郎監督の名作『東京物語』(53)をモチーフにして作られ、現代を生きる家族の姿を切り取った同作の中で、ベテラン俳優陣にも負けない独特の存在感を放っているのが荒川ちかだ。

【写真を見る】アニメについて熱く語ったことで出演が決定した!?声優、アイドルグループのメンバーとしても活動中

子役として既に10年ほどのキャリアを持つ荒川ちかは、現在13歳の中学生。2010年にロシア映画『ヤクザガール 二代目は10歳』で映画初主演に挑戦し、10歳(撮影当時)とは思えない堂々とした演技を披露するなど、若手女優の中でも一味違う魅力を振りまく存在だ。本作では、瀬戸内海の小さな島に暮らす純真な少女を演じ、『ヤクザガール』から見ると、すっかり大人びてはいるものの、あいかわらずの存在感で作品にアクセントを与えている。劇中で彼女が登場するシーンを見た人なら、「この子誰?」と必ず気になってしまうはずだ。

そんな彼女の素顔は、アニメをこよなく愛する女子中学生だというから驚いてしまう。その熱の入れっぷりは相当なようで、今作の監督である山田洋次も、彼女がバラエティ番組でアニメについて熱く語る姿を見て出演を決めたほど。実際に、大ヒット劇場アニメ『おおかみこどもの雨と雪』(12)で声優デビューを果たし、1月9日からスタートしたテレビアニメ「GJ部」にもレギュラー出演するなど、愛するアニメの世界でもめきめきと頭角を現し始めている。

また、最近ではアイドルグループ「乙女新党」の一員としてデビューするなど、とにかく多彩な活動を見せている荒川ちか。本作で見せた素朴な少女から、声優、アイドルまで幅広くこなすニューフェイスに期待したい。【トライワークス】