14日に行なわれるワールドカップアジア最終予選、オマーン戦にウチの佐藤寿人は選ばれませんでした。
 
 http://news.livedoor.com/article/detail/7112355/
 
 ここを「残念ながら」と形容したいところですが、17日にさいたまスタジアムで浦和とのアウエー戦を控えている広島として、試合日から「中東からの移動含め中2日」という恐ろしいスケジュールで臨まなくてはいけないことを考えると、「連れて行かれるのが西川周作のみで良かった」と思わざるを得ないところではあります。
 
 ところで、なぜザッケローニは佐藤寿人を呼ばなかったのか? というところを推測してみますとこんなところでしょうかね。
 

■実力はすでにわかっている 
 
 何しろ寿人も30歳であり、9年連続2ケタ得点をかましてきたJリーグ史上に残るフォワードです。大きな負傷をほとんどせず、継続的に得点できる、プロとして自分を律する能力があり、かつ爆発力がある。申し分のない選手です。

 ただ、同時にこの記録はすべて国内のもので、J2を含むものであり、「世界トップレベルと対戦した時にどうかはわからない」という弱みは正直あります。これはもう仕方がないところで。
 
 同じような経歴である前田遼一がなぜスタメンで、その控えがなぜハーフナー・マイクでという話ですが。「世界トップレベル相手に点が取れるか」ってところでは前田にせよ五十歩百歩で、そうなるとチーム戦術に合致するか、前線でポイントを作れるか、2列目の本田圭佑や香川真司を活かせるか、CK時の守備に高さで貢献できるか、その辺を見ていくとどうしても寿人は「ポイント起用」にならざるを得ない。
 
 実力、つまり良い部分もそうでない部分も含めてザッケローニは寿人のことをよくわかっている。そうなると、この段階で呼ぶ意味はない。後述するけれども、寿人が呼ばれるシチュエーションははっきりしていると思っていて、それは今ではないなと。