愛犬のチョップで命助かる、喉に詰まっていた鶏肉がポロリと落下。

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食事中に鶏肉を喉に詰まらせてしまい、息もできず、このまま死んでしまうかも……。生きるか死ぬかの瀬戸際、まさに希望を失いかけたときに、助けに来たのはペットの犬だった――。そんな女性の体験談が英国で話題を呼んでいる。

英紙デイリー・メールやサンなどによると、話題になっているのは英中部の街サットン・イン・アッシュフィールドで暮らす18歳の女性アイシャ・ペリーさんと、2週間前から飼い始めたばかりの4歳でメスの秋田犬(※同紙は“秋田犬”とし、犬種の特長を別項で紹介しているものの、同紙のコメント欄には“アメリカン・アキタ”との指摘が寄せられている)、シーバ。10月19日の夕方、自宅で過ごしていたペリーさんは、ルームメイトが出かけて不在だったため1人で夕食を食べていたところ、幅約4センチの鶏肉を喉に詰まらせてしまった。

しかし、助けを呼ぼうにも家の中には誰もおらず、すぐに電話で誰かを呼ぼうと床に倒れ込みながら電話を取りに行こうとするものの、意識はだんだんと遠のく一方。このとき、「本当に死んでしまう」と最悪の結末も頭をよぎったという。

そんな生死の境を彷徨っていたとき、彼女のもとへダッシュして来たのが、飼い始めてまだ2週間のシーバだった。寝床のあるキッチンで「(飼い主の)苦しんでいる声を聞いたに違いない」シーバは、颯爽と主がいるリビングルームへとやって来ると、倒れているペリーさんの背中に飛び乗り、大きな前脚でチョップするように力強く背中を「ドン!」。すると、ペリーさんの口から鶏肉がポロリと落ち、かくして、彼女は飼い始めたばかりの愛犬に命を助けられ、事なきを得た。

付き合いがまだ2週間ということもあり、それまでは愛犬との距離を感じていたというペリーさんも、今回の一件で「特別な関係になった」と喜んでいる。鶏肉を吐き出して苦しみから解放されたとき、シーバは「大丈夫か確認しようと顔を舐め始めた」そうで、そんな愛犬との絆は着実に強固になっているようだ。

ちなみに、この一件の数日前には、家のフェンスの間に脚を挟んでしまったシーバをペリーさんが助けたという経緯も。そのため、今回は「その恩返しをしてくれた」(英紙デイリー・エクスプレスより)とも語っている。