学力だけが大事ではないとは言っても、親からすれば気になってしまう。文部科学省は平成25年度の全国学力調査から「きめ細かい調査」の実施を検討すべきという提言をまとめている。この中で家庭の経済状況など教育格差が取り上げられているが、家庭状況と子どもの学力には大きな関係があると言われている。

2009年にお茶の水女子大学の研究グループによって行われた「家庭背景と子どもの学力等の関係」調査によると家庭内の文化的教養度、さらに家庭内の教育力が子どもの学力に関係しているということだ。

例えば、学力の低い子どもの親によく見られる行動は「テレビのワイドショーやバラエティ番組をよく見る」「携帯電話でゲームをする」「パチンコ・競馬・競輪に行く」「カラオケに行く」だという。

反対に「子どもが小さいころ、絵本の読み聞かせをした」「博物館や美術館に連れて行く」「ニュースや新聞記事について子どもと話す」という行動を取っていた親のもとで育つ子どもは学力が高いという結果が出たということだ。

家庭内での行動が子どもの学力を左右する。心当たりがある人は自分の行動を改めてみてはどうだろう。


家庭の所得が低いほど子どもの学力は低下する?文科省も調査に乗り出す“学力格差”の知られざる実態