CIAの意外な秘密とは? (C)2011 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.

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 もし、『ミッション:インポッシブル』のイーサン・ハントと、『007』のジェームズ・ボンドが、本気のバトルを繰り広げたら? GW必見の映画として話題の『Black & White/ブラック & ホワイト』(4/20公開、4/18先行上映)は、この突飛なアイデアを映像化。親友同士でもあるCIAのトップエージェント二人が一人の女性を獲得するために、「国家機密」と偽りCIAの精鋭を総動員。あらゆるスパイの諜報テクニックや最新兵器を駆使するという、とんでもない“職権乱用”バトルを展開する、スリルとスピード感あふれる一級のアクション大作だ。

 『ミッション:インポッシブル』シリーズや、『ボーン・アイデンティティー』シリーズなど、ハリウッド映画で度々登場する「CIA」という組織。映画ではスパイ活動を行うヒーローというイメージが強いが、実際にはどんな組織なのだろうか?

 CIAとは、Central Intelligence Agencyの略で、アメリカ中央情報局のこと。大統領の直轄組織であり、米軍やその他政府の機関から独立して存在する。中央情報局長官によって統括され、主に対外諜報活動を行う。反米政府の転覆、情報操作によって戦争を引き起こすなど、世界の情勢に裏側から介入し、コントロールするなど強大な力を持つ。イランなど反米国家においては、逆にテロ組織に指定されており、「見えない政府」、「もう一つのアメリカ政府」、「クーデターメーカー」などと呼ばれる、国家安全の元に“裏稼業”を担うヒーローと言える存在なのだ。しかし、私たちのイメージとは程遠い、意外な事実も…!?

国家稼業はつらいぜ!CIAエージェントのお財布事情

 CIAの初任給は、年棒で4万5000から6万ドル(1ドル80円の場合、約360万から480万円)といわれている。一般企業よりはやや高めだが、『Black & White/ブラック & ホワイト』に登場するエージェントのFDRやタックのように、命懸けの任務を遂行し、恋人や家族にも自身の職業を秘密にしなければならないなど、大きなリスクを伴う割に、随分と安い印象を受ける。しかも職員は、ほとんどが一流大学卒。弁護士や金融機関に就職すれば倍以上の給料がもらえるのは確実と言える。それなのに希望者は後を絶たないのはなぜだろう? 退職後に民間企業からそれまでの経歴を活かした保守担当などの求人があり、通常の3倍の給与をもらえるそうだが、華やかなイメージとは逆に、実は3K(きつく、汚い、危険な)職業!? 国家稼業はつらいぜ!

CIAもサラリーマン?内勤のエージェントたち

 暗殺や諜報活動だけがCIAの仕事ではない。一説によると、CIAの職員数は1万7000人とも言われており、映画や小説でおなじみのスパイたちは「作戦本部」という部署のメンバーにあたる、CIA全体の20パーセントほどのエリート集団。国家任務で大きなミスをしてしまったFDRやタックは社内勤務の部署に異動させられるが、「作戦本部」の他には諜報機関やテレビなどに基づく情報収集を行う「情報本部」、最先端技術を扱う「科学技術部」などの内勤が多数ある。CIAも地道な努力を日々積み重ねるサラリーマンなのだ。

スパイキッズ養成!? CIA公式サイト

 なんとCIAの公式サイトには「Kids' Page」という子供向けのコーナーが!? 組織構成や歴史などの紹介の他、塗り絵やパズルなどのゲームなどのコンテンツも設けられている。中には、写真から情報を読み取るという子供向けらしからぬゲームまでも。子供の時から、未来の国家を担う優秀な人材を確保するためか!? FDRは幼い頃はおとなしい子だったと、彼の母親が話していたが、もしかしたらこのページにアクセスして、CIAの勉強をしていたのかも知れない。

 CIAの意外なトリビアをご紹介してきたが、映画『Black & White/ブラック & ホワイト』では、そんな一面も垣間見ることができる。本作を手掛けたのは、『チャーリーズ・エンジェル』『ターミネーター4』の監督マックG。スタイリッシュでド迫力のアクションシーンと、誰もが共感できる恋愛ストーリーをミックスした本作は、『Mr. & Mrs. スミス』『ナイト&デイ』を超える一級のエンターテイメントといっても過言ではないだろう。今年のゴールデン・ウィーク、彼女を連れて観たい鉄板デートムービーはこの作品でキマリだ!!

 映画『Black & White/ブラック & ホワイト』は、4月20日(金)TOHOシネマズ 日劇他全国ロードショー。<4月18日(水)先行上映>

『Black & White/ブラック & ホワイト』 - 公式サイト
『Black & White/ブラック & ホワイト』 - MOVIE ENTER 特集
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