ピッチでは喜びを見せているが、レアル・マドリーFWカリム・ベンゼマは親族内で問題を抱えているようだ。『VSD』によると、ベンゼマはかつて自らを育てたこともある祖母の扶養費支払いをめぐり、おばやいとこら一部の親族と法的闘争の最中だという。

月に70万ユーロ(約7700万円)を稼ぎ、さらに広告収入もあるベンゼマだが、リヨンの裁判所が認めている母系の祖母ヤミナ・ベンハタブ・ハドゥさんの扶養費、1500ユーロ(約16万円)を一人で支払うことを拒否し、そのほかの親族たちにも支払いを求めているという。

自身の家族が祖母の面倒を見る義務にあることについては、ベンゼマは問題視していないそうだ。だが、「自分一人に責務があるとは考えていない」という。

叔母のヘレンさんは『VSD』で、「彼はいとこまで訴えたのよ。なんて恥さらしなの! カリムはチャリティーに寄付をしているけど、家族の一部も食べるためにそこへ行かなければいけないの」と話している。

24歳のベンゼマは、アルジェリアにルーツを持つ大家族で生まれ育った。9歳のときに下部組織での試合でリヨンのスカウトにその才能が認められ、最初のトライアルに参加する機会を得る。そして、2004-05シーズンにリーグアンデビュー。3年後には得点王になり、リヨンでのプレーを続け、2009年に高額移籍金でレアルに移籍した。