日本、韓国、台湾、オーストラリア4国のプロ野球リーグ優勝チームが争うアジアシリーズは27日、台湾で予選リーグが行われ、韓国のサムスンは台湾の統一を6−3で破り、2勝1敗となった。29日の決勝戦でソフトバンクと対戦する。

 複数の韓国メディアは、27日の試合で最も目立つサムスンの選手としてオ・スンファン(投手)を挙げた。サムスンが6−3でリードした9回に登板したオ・スンファンが、最高球速150キロを上回るストレートを連発し2者連続三振で試合を終えたとし、日本の野球ファンたちもオ・スンファンに魅了されたと相次いで報じた。

 日本最大の電子掲示板サイトの2ちゃんねるでは、サムスンのオ・スンファンへの賛辞が相次いでおり、「直球ひとつだけは日本でも最上級」「アジア最高の抑え投手」「イム・チャンヨンの代わりに受け入れたい選手」などと書き込まれたという。

 韓国メディアは、「(2ちゃんねるは)韓国に対する悪感情を露骨に表すサイトとして有名だが、オ・スンファンへのそういったコメントはほとんど見つからなかった」と伝えた。

 一方、2006年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の2次リーグで行われた日韓戦で、韓国が2−1でリードした9回(1死1塁)に登板したオ・スンファンは、日本から2者連続の空振り三振を奪って韓国を準決勝進出に導いたことがある。(編集担当:永井武)