中国メディアの環球時報(電子版)によると、韓国YTNテレビ局のホームページに9日、「ハングルは知識の革命」という題の論文が掲載された。その論文は「ハングルは人類が創造した文字の中で最(もっと)も優れたものだが、韓国人自身がその優秀さについて説明できないことがよくある」と述べ、日本のある学者が行なったハングルの優秀さを示す分析を紹介している。

 日本国際教養大学の客員教授、野間秀樹氏はインタビューの中で、「ハングルの体系を一言で表わすならば、それは『とても奥深いもの』だ」と述べた。野間氏によるとハングルは「ただ発音するだけのものから文字体系へと変化していったもの」であり、「1000年以上の漢字の歴史においてハングルの誕生は『一つの奇跡』と呼ばざるを得ない」と述べた。

 記事によると、ハングルは韓国語(朝鮮語)を表記する文字であり、李氏朝鮮の第四代国王世宗(せいそう)大王が15世紀、学者たちに命じて創り上げたものだ。それまで朝鮮人は漢字を用いて自分たちの言語を記録していた。

 朝鮮王朝は1446年、この新しい文字について説明した漢文解説書「訓民正音」を刊行した。当時、崔万里を含む多くの朝鮮学者はこの文字の制定に反対した。なぜならこれらの学者たちは、「漢字を捨てるということは中国文明を失うことを意味する」と考え、韓国が「野蛮な異民族」となることを恐れたのである。(編集担当:及川源十郎)