試合 :2014年ブラジルW杯 アジア3次予選 第2戦
開催日:2011年9月6日
結果 :引き分け
スコア:「1−1」
得点者:ジェパロフ 岡崎慎司

○ 日本代表

FW:李忠成
MF:香川真司 長谷部誠 岡崎慎司
MF:遠藤保仁 阿部勇樹
DF:駒野友一 今野泰幸 吉田麻也 内田篤人
GK:川島永嗣

FW:ハーフナー・マイク
MF:岡崎慎司 香川真司 清武弘嗣
MF:遠藤保仁 長谷部誠
DF:槙野智章 今野泰幸 吉田麻也 内田篤人
GK:川島永嗣

○ ウズベキスタン代表

FW:バカエフ
MF:ゲインリフ
MF:ジェパロフ ハイダロフ アフメドフ カパーゼ
DF:デニソフ トゥフタフジャエフ ムーラダジャノフ カルペンコ
GK:ネステロフ

FW:シャツキフ
MF:カパーゼ
MF:ジェパロフ ハイダロフ アフメドフ トゥルスノフ
DF:デニソフ トゥフタフジャエフ イスマイロフ ムーラダジャノフ
GK:ネステロフ


無敗記録は続くよどこまでも。と言う事でスコア「1−1」の引き分けでした。試合後のインタビューで、「高い位置を取りすぎた」、と長谷部が述べていましたが、やはり第1のポイントはそこでしたよね。トップ下の位置が、本田でも、柏木でも、香川でも、長谷部でも、誰であっても、トップ下の選手が意識すべきなのは、トップ下の選手がユニットを組むべきなのは、ダブルボランチの選手である、という事ですよね。

これはもう、アジアカップの時から何度も何度も繰り返し書いている事ですが、ザックがやっているシステムは「4−2−1−3」に限りなく近い「4−2−3−1」なので、トップ下の選手が高い位置に留まってプレーする事を多くしてしまうと、後ろの「4−2」と前の「1−3」が分断を起こしてしまい、攻撃の機能性が著しく下がってしまう、という事ですよね。

トップ下に入った選手たちは、高い位置で起点にならなければならないとか、1トップの選手を孤立させない為に、なるべくその1トップの選手の近くでプレーしなければならないとか、やはりゴール前で仕事をしなければならないとか、そういう事をまずは考えてしまうのだと思いますが、それはユニットが、「ダブルボランチ+SHの1枚」、「1トップ+トップ下+SHの1枚」、の時であって、ザックのやっているシステムは、「1トップ+SH(ウイング)の2枚」、が1つのユニットなので、もう1つのユニットは、「トップ下+ダブルボランチ」でなければならない、という事ですよね。

そしてその事を、ザッケローニは、選手起用でもメッセージとして送っていると思う訳です。ボランチもやる本田がトップ下の一番手で、本田がいない時には、柏木、長谷部、という選手をトップ下で使い、どうやら中村憲剛もトップ下での起用を考えていたようですから、そこのポジションはボランチの仲間だよ、トップ下の選手が組むべきユニットはダブルボランチだよ、というメッセージが込められている選手起用だと思う訳です。

従って、本田不在の影響というのは、本田の個の力が欠けてしまった事による影響ではなくて、 その本田の代わりにトップ下に入った選手が、本田のように、「そこのポジションはボランチの仲間だよ、トップ下の選手が組むべきユニットはダブルボランチだよ」、という事を理解出来ていない、という事による影響だと思っています。なぜザックがトップ下の位置に香川ではなく本田を置くのか? なぜザックがトップ下の位置にボランチもやるような選手やボランチタイプの選手を起用するのか? その事を選手は考える必要があるかなと思います。

但し、その事について1つだけザックに言いたいのは、実は、香川もボランチもやるような選手の1人で、かつてはボランチでプレーしたいと言っていた事もある選手なので、個人的には、本田よりもボランチ適性は高い選手だと思っていますので、その事に気が付いて欲しいな、という事ですね。従って、本田がいる時には香川はサイドでも良いと思いますが、そうではない時には、本田の2番手のトップ下というのは、香川であると考えて欲しいなと思っています。