インテルとアンジ・マハチカラは20日もFWサミュエル・エトーの移籍に関する交渉を続けた。同選手は20日朝にアッピアーノ・ジェンティーレで練習したが、昼食後にインテルとアンジは口頭で合意に至っている。アンジからの正式なファックスが22から23日に届くと見られ、それから書類上の手続きが始まるようだ。エトーのアンジ移籍は大きなターニングポイントを迎えた。

ミラノに残って交渉を続けた仲介役のペッピーノ・ティッリ代理人のおかげで、両クラブは口頭合意に至った。ただし、まだ最後のピースが残されている。アンジのファクスだ。だが、行き詰まりの状況は乗り越えられ、あとの道のりは楽なものとなったと見られている。いずれにしても、アンジはエトーのお披露目を大々的に行う考えで、エトーは27日にロシアリーグデビューする可能性がある。

エトーは20日、翌日に行われる最後のテストマッチに向けて練習するチームメートたちとは別に、アッピアーノ・ジェンティーレで個別練習を行った。エトーはテストマッチに招集されておらず、練習後はチームメートたちにあいさつし、裏門から練習場を去っている。

『フランス・プレス』は同日、カメルーンサッカー連盟の幹部が「エトーは昨日(19日)の夜、アンジとの契約にサインした。つけ加えることはほかにない」と話したと報道。エトーが年俸2050万ユーロ(約22億6000万円)の3年契約にサインしたと伝えている。ただ実際には、インテルとアンジが合意に至るまではサインをすることはない。

なお、アンジはさらなる補強も画策しているようだ。シャルケFWラウールの獲得も考えているという。ロシアのタブロイド『Tvoi Den』は、アンジの関係者が「オーナーには彼を獲得するためのすべてがあるし、エトーの獲得で誰もがクラブの野心を分かっているはずだ」と語ったと報じた。

報道によれば、アンジはシャルケに移籍金1200万ユーロ(約13億2000万円)、ラウールに年俸750万ユーロ(約8億3000万円)という条件を用意しているという。