ソウルの中心部で10日に行われた大学授業料の引き下げを求める集会が行われ、72人の大学生が警察に連行された。調査過程で、一部の女子大学生が警察から「ブラジャーを脱げ」と言われ、「性的羞恥心を感じた」という主張が提起され、物議を醸している。韓国メディアが続々と報じた。

 韓国大学生連合は14日、ホームページを通じて「連行された大学生らが警察の強圧捜査によって、深刻な人権侵害を受けた」と主張。警察の調査で女子大学生らは下着を脱ぐように指示され、下着を脱いだ状態で男性警察官から調査を受けたことで「女子学友らが性的羞恥心を感じた」と指摘した。

 同件について、民主労働党と韓国大学生連合は「性的人権侵害だ」と強く批判。民主労働党の関係者は、集会に参加した大学生らが殺人や強盗などの現行犯でもなく、単に集会現場にいたという理由で一方的に連行され、「下着まで脱がされたことは明らかに職権乱用であり、性的人権侵害だ」と警察に対する批判を強めた。

 こうした批判の声が高まっていることから、警察側は15日に「連行された7人の女子大学生の中で1人に自害危険があると判断し、自ら下着を脱ぐように求めたが、強制ではなかった」と釈明。警察によれば、女子大学生の下着を脱がせた後に「胸の輪郭が見えないよう」カーディガンを着用させて調査を行ったという。

 警察はまた、業務規定上では下着が「危険物」と定められており、自殺の道具として使われる恐れがあるため、女性被疑者に対して下着を脱がせる措置を取っていると伝えた。(編集担当:永井武)



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