地震時に首都圏在住者はどう行動? 25%が「家族の安否」思い浮かべる。

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3月11日に東日本大震災が発生した際、大きな揺れの中で首都圏の人たちはどのような行動を取っていたのか。インターネット調査会社のマーシュは、震度5以上を各地で記録した1都3県(東京・神奈川・千葉・埼玉)在住の20〜69歳の男女1,000人を対象に、「地震・災害に関するアンケート」を実施した。  

この調査は震災発生から1週間後の3月18日から21日まで、アンケートモニターサイト「D STYLE WEB」で行われたもの。まず、自由記述で「あなたは今回の巨大地震が起きた時(大きな揺れの最中)、どこにいましたか」と質問したところ、最も多かったのは「自宅」(42.0%)で、これに「会社(客先含む)・バイト先」(31.4%)、「街中・屋外」(4.3%)が続いた。自宅と会社で全体の7割強を占めている。

次に「今回の巨大地震が起きた時(大きな揺れの最中)、先ずどのような行動をとりましたか」(複数回答)とたずねたところ、「倒れそうなものを押さえた」(23.1%)がトップに。以下、「何もしなかった(できなかった)」(20.4%)、「建物の外に出た」(20.0%)、「机の下に隠れた」(15.6%)、「テレビを付けた」(11.8%)、「火(ガス)を止めた」(8.3%)と続いている。

そして「今回の巨大地震が起きた時(大きな揺れの最中)、まっ先にどのようなことを思い浮かべましたか」との質問では、「家族の安否」(25.3%)が最も多く、4人に1人の割合に。次いで「自宅の被害(家の中・家具含む)」(10.8%)、「震源地・震度について」(7.7%)、「建物の倒壊」(6.9%)、「もうダメかもしれない/身の危険」(5.3%)、「これは大きい、今までと違う/経験したことがない」(5.1%)、「避難方法について」(4.8%)などが続いた。

さらに「今回の巨大地震発生以後の生活で、最も困っていること」についてもたずねると、上から「交通機関の乱れ」(16.2%)、「余震による精神不安」(16.1%)、「計画停電」(14.7%)、「ガソリン・灯油の不足」(14.6%)の順に。

また、今後不安なこととしては、「また大地震がおきないか、津波が来やしないか」(29.6%)、「原発、放射能漏れ/飛散、人体への影響」(29.1%)、「収まらぬ余震」(12.4%)、「電力不足、停電」(8.8%)、「経済の停滞、景気の悪化、復興できるか」(7.8%)、「日本の将来・今後の生活不安」(6.9%)が続いている。