清水エスパルスの天皇杯準優勝、そして長谷川健太体制の終焉、去りゆく選手達などを思いつつ、ツイッターで書いた記事をまとめました。

天皇杯準優勝ではじまったケンタ清水は、やはり準優勝で幕を閉じてしまった。これが限界だったのだろうか…。長谷川健太体制の限界は、準優勝だったのだろうか。

思えばケンタ就任の年は残留争いをしつつなぜか天皇杯決勝へ進出、当時最強布陣だったレッズに惜敗しつつも、現キャプテン兵働の涙にサポーターは来期以降の希望を見たものだった。果たして翌シーズンからチームは着実に力を付け、若手の活躍もあってJでも屈指のチームに成長することができた。

しかしタイトルに無縁なのは昔から変わらず、リーグ戦では首位に立った瞬間崩れてしまうことを繰り返し、カップ戦でも決勝では思うようなプレーができず、そして今天皇杯でも決勝で敗れてしまった。もちろん鹿島は強かったが、準決勝でガンバを3-0と圧倒したチームはそこにいなかった。

清水と天皇杯といえば、フリューゲルスが消滅するあの決勝戦。全サッカーファンがフリューゲルスを応援しているのではないかという清水初の悪役的展開に、サポーターとしては複雑な気分だったもの。それ以来天皇杯にはあまり良い思い出がない。そんな感情を払拭すべく、自分たちのチームが解体寸前のこのタイミングなら…との想いがあったのも事実。今この時なら、フリューゲルスの呪いを解くことが出来るのではないかという淡い期待があった。しかしそれ以上に、長谷川健太を男にしてあげたかった。

もちろん清水には清水の、鹿島には鹿島の勝たなければならない事情があり、それはきっと大きな視点で見れば等価なのだろう。でも勝たせてあげたかった。ケンタに勝たせてあげたかった。今のチームの完成形を、2010年の清水エスパルスというチームが強かったということを記録に残したかった。

これからしばらく清水エスパルスは苦難のシーズンを耐えなければならないのかもしれないけど、今日の準優勝がくさびとして、サポーターも想像できないところまで上り詰めて欲しいと思う。そしていつか、もっともっと経験を積んだケンタが、再び清水の指揮をとって、その時こそ悲願のタイトルを獲得してくれれば…。

今日はオリベイラ監督のゲームコントロール術を嫌というほど実感させられた。監督の力の差は確実にあっただろう。あの本山投入のタイミングが全てだった。テルをマンツーマン気味にしても良かったんじゃないか…って気もするが、どうにもできなかった。鹿島は強かった。次に決勝で激突した時には、勝ちたい。勝ちたい。勝ちたい。

2010年の清水エスパルスは終わった。これから、2011年の清水エスパルスがはじまるだけ。選手も監督もいつかは変わる。変わらないのは哲学だけなはず。清水エスパルスというチームの哲学さえ変わらなければ、いつかまたこの舞台に立てるはず。信じている。

ありがとう清水エスパルス。ありがとう長谷川健太監督。

今日で去りゆく選手も、ほんとうにありがとう。

明日も明後日も清水エスパルスというチームは続いていく。


【関連記事】
【蹴日報】代表監督は人違い|正気と思えない|チェルシー崩壊 #apfn
【蹴日報】槙野がケルンに|協会と選手会、断絶|どうしてもゴールが決まらない #apfn
【蹴日報】香川にレアルが…!|高原と小野のホットラインに期待 #apfn
【蹴日報】香川がブンデス前半MVPに|選手会vsJFA #apfn
【蹴日報】家長すぐレンタル?|応援禁止!|細貝も決定!? #apfn