5月30日付ドイツメディア「ドイチェ・ヴェレ」によると、ロシアでは近年、外国人に対する排斥(はいせき)感情が高まりつつあり、中国人が怒りの矛先となっていると報じた。環球網が伝えた。

 排他的な民族主義に傾倒するロシアの「スキンヘッド」グループから襲撃を受けた外国人はすでに数百名に達するが、最近では中国人が攻撃の目標とされるケースが目立つ。ロシアにいる中国人留学生は「スキンヘッド」から暴行を受けることを恐れ、外出することすらままならないという。

 「スキンヘッド」から暴行を受け、死亡した外国人は2009年だけでも70人に達し、ロシア在住の外国人の間ではすでに排斥感情の高まりは広く認識されている。

 特にロシア極東地域における排斥感情はいっそう深刻であるとされ、報道ではその理由として経済発展の遅れと大量に流入する中国人の存在を指摘。中国人が襲撃の対象となっていることを報じ、現地の中国人留学生の声として、「街に出ることすら非常に恐ろしく、学校の宿舎から外に出ることができない」と紹介した。(編集担当:畠山栄)



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