昨夏、バルセロナFWペドロは22歳の誕生日を迎えた。バルセロナで5シーズンを過ごし、その1年半前にはトップチームでデビュー。チャンピオンズリーグ(CL)決勝でも終盤に出場したが、当時の彼はプロとしての契約も交わしていなかった。ペドロは不可思議なシーズンを、ペップ・グアルディオラ監督の下で13試合、バルサBのルイス・エンリケ監督の下で27試合戦って終えたのだ。

昨年8月、プロ契約を交わした彼は、12月のクラブワールドカップで、1シーズンのうちに6つのコンペティションで得点を記録した初めての選手となった。「簡単じゃなかったよ。僕はテネリフェから来たし、適応するのに苦労したんだ。すべてが違っていた。07年にバルサBが3部から4部に転落したとき、出て行かなければいけなかった多くの選手たちの中に僕もいたんだ」

――ですが…。
「グアルディオラ監督が来たんだよ。彼は2人のウィングで戦うことを望み、僕のことを聞いた。それで僕にもう一度チャンスを与えるように求めてくれたんだ。彼が僕の人生を変えたんだよ。僕は彼が求めていたことを聞いて、実行した。今も同じだよ。リーガとCLでチャンピオンになったということだ

――トップチーム昇格の可能性が具体的かどうかは、下部組織の選手にとってどれだけ大事なのですか?
「すごく大切さ。うれしいし、挑戦だからね。レアル・マドリーにもたくさんのカンテラーノがいると思うけど、あそこではトップチームに行くのが難しい。ここでは、下部組織の選手の昇格が主要な目標なんだ」