第2のサイバーテロの火種に!?

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3月18日に「週刊アサヒ芸能」が報じた「キム・ヨナ全裸SEX動画」の記事が、韓国で大騒動になっている。(詳しい内容は前回の記事を参照)
もしかしたら、第2のサイバーテロの火種にもなりかねない事態だ。

日本国内では「週刊アサヒ芸能」といえば、「芸能ゴシップネタ雑誌」と認知されている。過激な報道があってもひとつの娯楽として受け止める人が多いだろう。ところが、韓国では「週刊アサヒ芸能」がどのような媒体なのか、当然のことながら知っている人はほとんどいない。今回の記事に、韓国のネットユーザーたちが猛烈な非難を浴びせていても、ある意味自然なことだといえる。

特に、韓国のネットユーザーたちが怒っているのは、「キム・ヨナの全裸動画」という存在しない動画があたかも流出しているかのように報じたこと、そして、それを正当化するような態度を「週刊アサヒ芸能」側が韓国のマスコミに見せたことである。「韓フルタイム」の記者が調べただけでも、韓国でこのニュースを伝えているメディアは10社以上あり、どれも「悪意に満ちた報道」「とんでもない釣り記事」と、「週刊アサヒ芸能」の報道姿勢に厳しい批判を寄せている。

だが、問題なのは、韓国ネットユーザーたちの非難の矛先が「週刊アサヒ芸能」にとどまらず、「日本は狂ったのか?」「劣等感の固まり。精神異常」などと日本全体にまで向きはじめていることである。韓国のネットユーザーによる日本への非難といえば、五輪フィギュア女子がきっかけで日韓サイバーテロにまで発展した「日韓サイバーテロ騒動」が記憶に新しい。あれから3週間ほどしか経っていないが、完全に鎮火したとは言えない中での今回の騒動。またしてもキム・ヨナ絡みの騒動だが、これが韓国ネットユーザーに火をつけ、再び日韓騒動の火種になる可能性も出てきている。

ネットユーザーたちの間では、「所属事務所側の問題として簡単に処理せず『週刊アサヒ』を訴えるべき」という意見が出ているほか、「『第2次大戦』が起きる可能性がある」「日韓2次に行くぞ!」といった書き込みもされている。

韓国のニュースサイトが今日(18日)報じた記事によると、キム・ヨナの所属事務所「IBスポーツ」は、何らかの対応を検討しているとのこと。「週刊アサヒ芸能」がもたらした今回の騒動。第2のサイバーテロに繋がらないことを祈るばかりだ…。

参照:ヨナのあら探し…今度は「全裸動画」報道、「日本は狂った?」 - 日刊スポーツ
参照:日本が「キム・ヨナの全裸ポルノ」虚偽報道に所属事務所対応 - スターニュース


(文:林由美)

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