家で捕獲した幽霊を競売サイトに出品、聖水入りの小瓶に封じ込める。

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家の中で立て続けに起きる謎の怪奇現象。その原因と見られる幽霊を小瓶に封じ込め、ネットオークションに出品している女性がニュージーランドにいる。

幽霊を封じ込めたという聖水入りの小瓶が出品されているのは、ニュージーランドの競売サイト「trade me」(http://www.trademe.co.nz/)。商品名は「TWO CAPTURED GHOSTS」で、そこには青い液体(聖水)を入れた2つの小さな瓶の写真も添えられている。出品者は、2つの小瓶には昨年7月15日に捕えた2つの幽霊が「封印されているはず」と説明。落札者が霊の存在を確かめたい場合は「聖水を小皿に入れ、家で蒸発」させれば復活するそうだ。

この何とも怪しげな商品、ニュージーランド紙ザ・プレスは、出品した女性に直撃し、幽霊を捕えた経緯を聞き出している。同紙によると、出品者のアヴィー・ウッドベリーさんの家では、以前からおかしな足跡が出現したり、得体の知れない声が聞こえていたそう。夫や飼っている犬が原因とは考えられず、ウッドベリーさんは降霊術の教会に相談し、昨年7月15日、エクソシスト(悪魔払い)に来てもらうことにした。

それまで家で起きていた数々の出来事から、一連の現象は霊の仕業と考えているウッドベリーさん。幽霊は2人いるそうで、1人は近所の人との話から知ったレス・グレアムという男性の霊だと推測している。グレアムさんは1920年代にこの家に住んでいた人物で、「彼は存在を知らせようとして、人を怖がらせるのを好む」(trade meの商品説明文より)と、エクソシストは見ているという。

もう1人は、以前にウッドベリーさんが夫と試みた「こっくりさん」のような降霊術、ウィジャボードを試みた際に呼び込んでしまった少女の霊。この霊は「何かのスイッチのオン/オフをいじるのが好き」と、いたずら好きのようだが、エクソシストは「強力な霊」と見ているそうだ。

この2人の幽霊と対峙したエクソシストは、霊のエネルギーを弱める“聖水”を利用し、小瓶の中に封印することに成功。すると、家で起きていた怪奇現象も収まり一安心となった。しかし、不気味な小瓶を手元に置いておきたくないウッドベリーさんが、処分するために選んだ方法がネットオークションへの出品だ。

オークションは入札が相次いでいる状態で(100件超)、気になる価格は3月4日現在で1,020ニュージーランド・ドル(約6万2,400円)まで上昇。ちょっぴり不気味なこの小瓶が、果たしていくらで落札されるのか、今後のオークションの行方が気になるところだ。なお、入札締め切りは3月8日午後9時46分となっている。