審判への拍手には2試合分の価値があり、シルヴィオ・ベルルスコーニのマスクは警告に値する。これが、週末のセリエA第21節を終えて下された規律処分の結果だ。

24日のミラノダービーで27分に主審に対して明らかに皮肉的な拍手をし、暴言を吐いて退場処分となったインテルMFヴェスレイ・スナイデルには、2試合の出場停止処分が科された。これにより、同選手は第22節のパルマ戦と、続くカリアリ戦に欠場することとなる。なお、インテルはDFルシオも退場となっているが、同選手は1試合の出場停止となった。

一方、ダービー終了後、ミランのオーナーでイタリアの首相でもあるベルルスコーニ氏のマスクをかぶり、インテルの勝利を祝ったDFマルコ・マテラッツィには、警告が発せられた。

さらに、ジョゼ・モウリーニョ監督とエルネスト・パオリッロ代表取締役が規律委員会で聴聞されることも決まっている。両者はダービー後、インテルに反発する風潮があるとほのめかしていた。連盟側は「連盟体制の信用性と名誉を直接・間接的に傷つけ、リーグ戦の正当性に疑問を投げかけさせるような」発言をしたとして、両者を召喚することを決めている。

なお、直接責任・監督責任があるとして、インテルはクラブも召喚されている。