『ファイナルファンタジーXIII』同梱版PS3の在庫が “余りまくり” で苦戦

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2009年12月17日に発売されたプレイステーション3専用ソフト『ファイナルファンタジーXIII』(発売元: スクウェア・エニックス)。9240円という1万円近い価格でありながら、家電量販店やゲームショップではコンスタントに売れているようだ。しかし、正直なところ従来の『ファイナルファンタジー』シリーズのような勢いを感じないのも確かで、お祭り騒ぎというにはやや寂しい雰囲気となっている。

その寂しさはどうして発生しているか? 噂によるとスクウェア・エニックスは発売日に向けて大量に『ファイナルファンタジーXIII』を生産したらしく、ゲームショップなどでは「このままじゃ完売しないんじゃないか?」と、やや余り気味になっているという話がある。「みんなが発売日に購入できる」という点は非常にありがたいし、スクウェア・エニックスの企業努力以外の何物でもない。そこは評価するべきポイントだ。しかし、購入者数よりも遥(はる)かに多くソフトを生産したのでは、計画ミスと言わざるを得ない(現状では、まだミスかどうかの結果を出すのは早計だが)。
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それゆえ、店頭では『ファイナルファンタジーXIII』の “余りまくり感” が出ており、人気ゲームにありがちな「今すぐ買わないと売り切れちゃう!」という流れになっていないのが、寂しさの原因となっていると言える。とはいえ、初回生産分は数日で完売しないにしても、じょじょに消化していくことは可能と思われる。問題があるとすれば、『ファイナルファンタジーXIII』同梱版PS3のほうだ。これも現状だけで判断することはできないものの、店頭ではかなり在庫があるのが現状だ。
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『ファイナルファンタジーXIII』同梱版PS3が売れない! その誤算は、スクウェア・エニックスよりも販売店に大きな痛手を負わせていると思われる。以前、編集部が家電量販店に取材をした際は「同梱版は生産数が少ないという話があり、当店では予約を受け付けていないと言いますか、受け付けられない状況です。ですので発売日当日、早めに店頭にお越しいただければお買い上げいただけるかと思います。お約束はできませんが……」とコメントしていた。つまり、入荷数が少ないのですぐに完売してしまうかもしれないと言っていたわけだが、フタを開けてみれば在庫、在庫、在庫。
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家電量販店のスタッフが外に出てメガホンで客寄せをしなくてはならない状況となっている。本来ならば黙っていても売れるはずの人気ゲーム『ファイナルファンタジー』シリーズ。その不沈なる存在が崩れ落ちる序章が始まったのか? しかし、良いゲームというものはクチコミで “その良さ” が広まり、じょじょに売れていくものである。たとえ発売日に在庫の山だったとしても、日を重ねるごとにその山が消えていくかもしれない。

『ファイナルファンタジーXIII』がPS3を買ってでも遊びたいゲームであれば、同梱版も売れていくはずなのだ。つまり、今後のクチコミに期待といったところだろう。ただ、『ファイナルファンタジーXIII』はプレイステーション3のゲームソフトとして爆発的に売れているのも事実。その人気はいまだ不動だ。内容のおもしろさも従来のシリーズ以上に “不動” なものであってほしいと願いたい。

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