28日、欧州選手権へ出場する23人のイタリア代表最終招集メンバーが発表された。前日の段階で24人に絞られており、当落線上にいたFWクアリアレッラ(ウディネーゼ)とMFモントリーヴォ(フィオレンティーナ)、どちらが落選するのか注目が集まっていた。

 しかし実は、答えは前日に出ていた。代表チームは国内キャンプ地コベルチャーノで、24人のままオフィシャル集合写真撮影に望んだ。コーチスタッフ、GKを中心に3列に分かれて並んだ際、ドナドニ監督はモントリーヴォをカメラマンから見て2列目右端に置いた。
 その位置は8年前、やはり撮影にあたって当時のゾフ監督がDFパンカロを置いた場所だった。パンカロもまた最終段階でメンバーから落とされた。1人だけはみ出た状態の2列目右端は、後の編集段階でデジタル修正が最も容易な位置ゆえだった。

 最後まで1つのイスを争ったクアリアレッラとの差は、欧州予選での貢献度だった。リトアニア戦での2得点が決定的だった。発表前の撮影で事前“ノミネート”されていたモントリーヴォには、OA枠で五輪招集という希望も残されているが、もはや彼入りのA代表写真が公式に表へ出ることはない。せめてもの情けか、ドナドニは30日の親善試合ベルギー戦まで代表帯同を許したという。試合はフィレンツェで行われる。つかの間でも欧州選手権代表入りという夢を見た彼には辛い思い出になるだろう。

リカルド・モントリーボ(Riccardo Montolivo)


生年月日:1985/01/18
所属   :フィオレンティーナ
国籍   :イタリア
ポジション:MF