チェルシーのオランダ代表MFアリエン・ロッベンのレアル・マドリー移籍については両者の間ですでに合意に達しており、あとはクラブ間の合意を残すのみと言われ、移籍も秒読み段階に入っていると報じられているが、ここへきてその雲行きが怪しくなってきたようだ。英紙は、ロッベンのチェルシーとの契約延長が間近だと報じ、反響を呼んでいる。

 ロッベン獲得に対しレアル・マドリーは2000万ユーロ(約33億6500万円)を提示しているが、チェルシーは2500万ユーロ(約42億円)を要求。最終的には2200万ユーロ(約37億円)あたりで落ち着くのではと先日にも報じられたばかりだが…。

 英紙“デイリー・メール”は、チェルシーはまだロッベンに対するレアル・マドリーからのオファーは受け取っていないし、ロッベン自身は友人らに「スタンフォード・ブリッジに留まりたい」とコメントしていると伝えている。

 また、“ザ・サン”紙もチェルシーのアブラモビッチ・オーナーはレアル・マドリーに対し「ロッベンのことは忘れたほうがいい」と発言したと報じ、レアル・マドリー関係者によると、同オーナーのレアル・マドリーに対する答えは非常に明確であるとのこと。

「アブラモビッチは、オファーが1000万ポンド(約25億円)なのか、5000万ポンド(約124億円7900万円)なのかは関係ないと言っている。モウリーニョもロッベンは売らないし、それはどんな金額を提示されても売らないという意味だと言っている」。

 チェルシーはロッベンに年棒650万ユーロ(約10億9100万円)のオファーを出しているが、ロッベンは750万ユーロ(約12億5900万円)近い金額を要求しているとのこと。この要求が通るか否かによってロッベンの去就がはっきりするのではないかと考えられる。いずれにしてもアブラモビッチ・オーナーにもモウリーニョ監督にもロッベンを手放す考えはないようで、ロッベンのレアル・マドリー移籍がなくなりそうな気配もする。

 レアル・マドリーのシュスター監督は、「ロッベン移籍が今週に決まるのか来週になるのかは心配していない。彼がプレシーズンキャンプの初日にいなくても、彼はすでにプレシーズンを始めているし、フィジカル面の問題はないだろう」とコメントし、ロッベン獲得を確信をしているようだが…。移籍間近と言われたロッベンのレアル・マドリー移籍が迷走している。果たしてどのような結末となるのだろうか?

(スペイン通信)