ニューカッスル・ユナイテッドのFWマイケル・オーウェンの去就報道について、元チームメイトのアラン・シアラーがコメント。ニューカッスルだけでなく、イングランド代表でもオーウェンと2トップを組んだシアラーは、『BBC』の番組内で「マイケルは残留する」と断言した。

 2005年のニューカッスル加入以来、2シーズンでわずか14試合の出場に留まっているオーウェン。今シーズンは先月末のリーグ戦でようやく初出場を果たしたばかりの“ワンダーボーイ”だが、その移籍金額が900万ポンド(約21億円)と比較的低く設定されていることから、マンチェスター・ユナイテッドやチェルシーといったトップクラブへの移籍が取り沙汰されている。

 しかし、この移籍報道を一蹴したのが、ニューカッスル・サポーターに惜しまれながら、昨シーズン限りで現役を引退したシアラーだ。

「マイケルは、ケガでクラブに迷惑をかけたことを気にかけている。それだけに、移籍報道には不満を抱いているようだ。彼は、ニューカッスルのためにゴールを決めることだけを望んでいる。今の状況には、マイケルもフラストレーションを感じているんだ。ニューカッスルとの契約は残っているのに、移籍の噂が挙がるたびに、いちいち説明しなければならないのか、とね。マンチェスター・ユナイテッドが(トッテナムFW)ディミタール・ベルバトフの獲得を狙っているとか、リバプールが誰それと契約しそうだとか、そういった噂とは一線を画しているんだ。なぜなら、彼らのような選手は、わざわざメディアに向かって説明する必要もない。しかし、マイケルはそれを求められる選手なんだ。それに、ケガのことを一番悔いているのは、マイケル本人なんだよ」

 2005年にスペインのレアル・マドリーからニューカッスル入りを決めたオーウェン。その際、移籍の決め手となったのが、シアラーの存在だったとも言われているだけに、その発言の信憑性は高い。シアラーからイングランド代表エースの座をバトンタッチされたオーウェンにとって、来シーズンこそは“ニューカッスルのエース”の称号を引き継ぐシーズンとしなければならない。