ウィンターブレーク明けのリーガ第17節、先週土曜日(6日)に行われたサラゴサ対セビージャ戦の終了間際に乱闘騒ぎを起こし、嬉しくない主役に躍り出たカルロス・ディオゴ(サラゴサ)とルイス・ファビアーノ(セビージャ)に対し、スペインフットボール連盟大会委員会は公式戦5試合への出場停止という処分を科した。

 サラゴサが2−1で勝利したこの試合の終了間際、ディオゴがルイス・ファビアーノの手を踏んだことから乱闘へと発展。両選手とも退場処分を受けている。連盟規則第122条では他の選手を攻撃した場合、4から12試合の出場停止となると定められており、大会委員会はこの規則とこの試合の主審を務めたマジェンコ主審のレポートから検討した結果、両選手ともに5試合の出場停止という重い処分を科すことに決めている。これにより両選手はスペイン国王杯を含む国内の公式戦5試合に出場できなくなった。

 右サイドバックからの攻撃参加でサラゴサに攻撃のアクセントをつけるディオゴはセビージャ戦でも1ゴール1アシストと活躍、ルイス・ファビアーノもリーガ12試合で7得点とチーム内でもカヌーテに続く得点をマークし、好調セビージャを支える一人。選手本人にとっても、チームにもっても5試合の欠場は大きな痛手となることは確か。乱闘騒ぎを起こした両選手ともに反省と謝罪の弁を述べており、サラゴサ、セビージャ両クラブともこの処分に対し、控訴委員会に処分の軽減を求める構えだ。処分の軽減となるか?

 ちなみにリーガ史上で重い出場停止処分を受けている選手は以下の通りとなっている。

選手/チーム/処分/理由

コルティソ     /サラゴサ   /24試合/報復行為
多数※       /バルセロナと / 3ヶ月/国王杯決勝での衝突
           アスレティック
ストイチコフ    /バルセロナ  / 6ヶ月/故意に踏みつける
ゴイコエチェア   /アスレティック/18試合/報復行為
フェルナンデス   /ラナダ    /15試合/相手選手を負傷させる
ゼバージョス    /ラシン    /12試合/審判への報復行為
モノ・ブルゴス   /マジョルカ  /11試合/相手選手を殴る
ディアルテ     /ベティス   /10試合/報復行為
ロペス・イガルトゥア/ブルゴス   /10試合/報復行為
モレーナ      /バレンシア  / 8試合/審判への侮辱行為
アクーニャ、ライネス/サラゴサ   / 7試合/ファンへの報復行為
ピエール      /サラゴサ   / 6試合/報復行為
クラウディオ・ロペス/バレンシア  / 6試合/報復行為
アルセノ      /ラシン    / 6試合/肘打ち行為

※マラドーナ、クロス、ミゲーリ、ゴイコエチェア、サラビア、デ・アンドレス

(スペイン通信)