【ファンキー通信】工場は金属の森だ! 工場「萌え」な人々増殖中

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 突然ですがあなたの趣味はなんですか?

 えっ? 無趣味? それはいけませんね。何か趣味を作りましょう。映画鑑賞? 音楽鑑賞? なんだかありきたりですね〜。では思い切って『工場鑑賞』という趣味はどうでしょう? 今、密かに増えているんですよ! 工場を鑑賞する人が。そこで、工場、コンビナート、配管や煙突などの情景を愛して止まない方に工場の魅力について聞いてみました。

 そもそも工場に惹かれるようになったきっかけは何だったんですか?

 「子供のころに特撮ドラマの舞台として、巨大コンビナートや山腹の採石工場等がたびたび登場していたのを見て以来、少しづつ意識はしていました。その後にドイツの写真家ベッヒャー夫妻の『溶鉱炉』という写真集に出会ったのですが、これが決定的なきっかけとなったと言えるかもしれません」(ブログ『工場萌えな日々』管理人)

 この管理人さんが一押しする「萌え」な工場は川崎市の東亜石油水江工場。ここはいわゆるその筋の玄人の中でも、とても人気がある物件のようで、複雑で個性的な建造物が入り乱れるその風景は圧巻だとか。また、季節や天候によって表情が変わるようで、何度足を運んでも飽きないのだそう。いや〜、工場の情景が季節によって変わるなんて今まで考えもしなかったですよね。

 「工場は環境に良くないと、しばらく存在そのものが忘れられていた印象がありますが、資源の乏しいこの国にとっては、膨大な産業製品を産み出す礎としてなくてはならない存在。いつも身近にたたずむ隣人として、工場を時々思い出してみて欲しいです」(同)

 確かに工場は生活に密接に関わりながらも、存在が忘れられている感がありますね。目から鱗が落ちました! 話を聞いているうちに試しに一度鑑賞してみたくなったんですけど、工場鑑賞初心者に何かアドバイスはありますか?

 「鑑賞する際は工場で作業されている方に迷惑がかからないようにしながら、豊かな情景を伸び伸びと楽しんでください」(同)

 もちろん工場は私有地。立ち入り禁止の場所も多いので、ルールをきっちり守りながら楽しみましょうね。(梅田カズヒコ/verb)

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