6日午前11時55分ごろ、京都市下京区の京都市営バス四条高倉停留所で「刃物を持った乗客の男性が降車した」と、市営バスを運営する市交通局から通報があった。

 京都府警下京署によると、男性は高齢者で、停留所で降車しようとしたが金を持っておらず、運転手が引き留めて持ち物を確認したところ、折りたたみ式の十徳ナイフを所持しているのが分かったという。運転手は男性からナイフを預かって男性を降車させ、バスの運行を続けた。通報を受けて同署の署員が現場に駆けつけたが、男性はすでにいなかった。けが人もなかった。

 停留所があるのは百貨店などが並ぶ繁華街で、当時は10連休の最終日とあって多くの観光客らでにぎわっていた。同署は捜査の結果、事件性はないと判断したが、多くの警察官らが集まったことで、現場は一時騒然とした雰囲気に包まれた。

 四条高倉停留所で、バスの案内をしていたボランティアの70代男性は、「運転手が『そんな危ないものを持ってたらあかん』と言って(ナイフを)取り上げていた。男はお金がなかったようだったが、ここまで大事になるとは」と驚いた様子で話していた。