イチローが引退を発表した

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米大リーグ・マリナーズのイチロー選手(45)が引退を表明した。2019年3月21日深夜、東京ドームでの試合を終え、会見で明らかにした。日本のプロ野球、大リーグの両方で数々の偉業を成し遂げた国民的スターの引退に、ツイッターでは惜しむ声が相次いでいる。

イチロー選手といえば、日本代表として国際大会での活躍も印象的な選手だ。中でも、2009年のWBCでの活躍を思い出す人は少なくない。

WBC2連覇に貢献

2006年、王貞治監督率いる第1回WBC日本代表メンバーに選出されたイチロー選手は、全ての試合で安打を記録し、日本の優勝に貢献した。外野手部門のベストナインにも選ばれた。

だが、2009年の第2回大会では不調が続き、ファンからも心配の声が寄せられていた。それでも当時の指揮官、現読売ジャイアンツ監督の原辰徳監督はイチロー選手を全試合1番で使い続けた。

決勝の相手は韓国。シーソーゲームで延長戦に突入した。3-3で迎えた10回表、2アウト2・3塁の場面で、不審に苦しんでいたイチロー選手がセンター前にヒットを放った。ランナー2人がかえって5-3と勝ち越し、その裏を現カブスのダルビッシュ有投手がおさえて、日本は2連覇を成し遂げた。日本中が興奮に包まれた。ビデオリサーチによると、この試合の視聴率は36.4%(関東地区・番組平均)を記録した。

イチロー選手の引退報道を受け、ツイッターではこのシーンを思い出す人が続出している。

「俺が一番鮮明に記憶にあるのはやっぱwbc決勝かな あのタイムリーは泣けた最高に感動した試合やった」
「2009年のWBCはディズニーランドで見てたけど、イチローがタイムリー打った瞬間は今でも覚えてる」
「イチローのWBC決勝のタイムリーは一生忘れないわ」
「未だにイチローが選手としていなくなるのは信じられないし、あのWBCのヒットが本当に忘れられない」

3月21日は奇しくも...

3月21日のアスレチックスの開幕第2戦に9番ライトでスタメン出場したイチロー選手。4打数ノーヒットで8回裏の守備で交代した。ベンチの前でチームメイト1人1人とハグを交わした。対戦相手のアスレチックスのベンチも総立ちで拍手を送っていた。

奇しくも第1回WBC決勝(2006年、日本時間)は、引退会見が行われた3月21日だった。報道陣からその偶然について聞かれると、イチロー選手は、

「聞かされれば、そう思うことも出来る程度ですね。僕はその事は知らなかったですけど」

とのみ答えた。