おせち料理「買います」か「作ります」か 平成最後の正月はどうする?
「買う」か「作る」か――。年の瀬になると毎年起きる、「おせち料理」の調達事情に関する議論だ。
2018年12月12日、「おせちは作ったり買ったりしますか?」というトピックが、女性向けインターネット掲示板「ガールズちゃんねる」に立った。
買う派「仕事の付き合いで」、作る派「子どものために」
トピ主の家庭では、数の子や黒豆など、好きな物を単品で買う程度でおせち料理を作ることも頼むこともないそうだ。
「おせちに憧れはあるけど...実家にも行くしやっぱり要らないかな? みなさんはいかがされますか?」
と投げかけたところ、さまざまな意見が書き込まれた。特に多く見られたのは、
「作ったものと買ったものを重箱に詰める」
「注文して食べたいやつは自分で作る」
「作るのに手間がかかるものは買って添えて毎年家族が好きな物を作ってます」
と、作る部分と買う部分が重箱の中に共存している「半々」派。また「買う」派には、
「年末年始関係なく共働きなんで、これおかずにご飯だけ炊いたら楽なので」
「仕事の付き合いで高額なおせちを買わされます」
「味より形式的に買うって感じ」
とややネガティブな内容が目立ち、「おいしいから」という理由を挙げている人はあまり見られない。一方、買わずに「作る」派には、子どもの食育や食文化を伝える大切さを重視する人、好みの味を楽しみたい人が多いようだ。また、おせちを食べない向きも一定数いるようで、
「普段通りの食事です」
「元旦から実家に入り浸るので何も作りません」
「好きじゃないから買わないし作りません」
との書き込みが見られた。
おせちに関するトレンド調査では
女性誌、ファッション誌を手がけるハースト婦人画報社(東京都港区)では2015年から「おせち」に関するトレンド調査を行っている。18年9月12日、通販ショップ「婦人画報のおかいもの」ユーザー約1300人を対象にした「来年のおせちを購入しますか」との質問で、「購入する(重箱入り、単品含む)」は56%、「購入しない・未定」は43%、「その他」1%(旅行する等)という回答を得た。
ハースト婦人画報社の発表によると、おせちを購入すると回答した人が半数を超えるという結果は調査開始以来、4年連続だという。