西武鉄道の「新型特急車両」が完成しました。山口県内の車両製造工場から機関車に引っ張られて関東まで輸送。続いて通勤電車にけん引されて西武池袋線を走りました。

ライオンズ「レオ人形」が添乗

 西武鉄道の「新型特急車両」が2018年10月28日(日)、西武線内に姿を見せました。同社の新型特急は1993(平成5)年にデビューした10000系電車「ニューレッドアロー(NRA)」以来、25年ぶりです。


西武線に搬入された新型特急(2018年10月28日、伊藤真悟撮影)。

 新型特急は日立製作所の笠戸事業所(山口県下松市)で製造。このほど完成した8両×1編成がJR貨物の機関車にけん引されて山陽本線や東海道本線を走り、武蔵野線の新秋津駅(東京都東村山市)に10月28日朝、到着しました。

 新秋津駅からは西武の新101系通勤形電車がけん引し、業務用の線路を通って西武の所沢駅へ。ここから西武池袋線の小手指方面に向かいました。

 新型特急の先頭部は、日本の鉄道車両としては初めてとなる三次元曲面ガラスを採用。車体はアルミ製ですが、側面はグレーで塗装されていました。西武は「都市や自然の中でやわらかく風景に溶け込むデザイン」の実現を目指したといいます。

 今回の車両輸送では先頭部がシートで覆われていましたが、運転台に埼玉西武ライオンズのマスコットキャラクター「レオ」の人形が置かれているのが見え、西武の新型車両であることをアピールしていました。

 新型特急の営業運転は2018年度末に始まる予定。今回搬入された編成を含め、56両(8両×7編成)が製造される計画です。