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●タクシー内でのルールを明かす

4日にスタートしたTBSラジオの番組『かまいたちの ヘイ!タクシー!』(毎週水曜 21:00〜21:30)でパーソナリティを務めるお笑いコンビ・かまいたち。4月から東京進出する彼らにとって、初東京レギュラーのラジオ番組となる。

かまいたちの2人に、新ラジオ番組への思いはもちろん、東京進出の話題についても聞いた。

○異例なラジオ収録での苦労を語る

――ラジオ番組といえば、ラジオブースからトークを展開するのが一般的ですが、『かまいたちの ヘイ!タクシー!』はタクシー内でトークを繰り広げたりと、かなり異例の形ですよね。

濱家隆一(以下濱家):ほんまに芸歴14年でいろんなことをやらせてもらってきましたけど、初めての感じですね。

山内健司(以下山内):やる前からいろんな人に「あの番組、どんなん?」って聞かれて、めちゃくちゃ楽しみにされてました。ハードルが上がりすぎて、僕らからすると側だけ奇抜で、中身追いつくんかなとすごい不安なスタートでした(笑)。

――3月までやられていたABCラジオの『俺達かまいたち』もスタジオ収録でした。やはりスタジオとタクシーとでは、かなり違いがありますよね(笑)。

濱家:そうですね。一回撮録ってみたんですけど、後ろに僕たちとスタッフさんの3人で座るんですよ。とにかく狭いですね。

山内:狭いので、暑くなって「冷房つけて」って言ったら、「音が入るから(ダメ)」と言われてました。もちろん窓も開けられないですしね。だからスタジオの方が良いですね(笑)。

――タクシーの中だと、そんな苦労もあるんですね。ところで、かまいたちの構成作家さんがタクシー運転手もされているんですよね。

濱家:僕らが大阪にいたとき、一緒に単独ライブで付いてくれてた子なんですけど、何年か前にその子が東京行っていて、僕らが東京来たらいつの間にかタクシードライバーの正社員にもなっていて(笑)。そこから話が盛り上がって、今回の内容に繋がったんだと思います。

○かまいたちが気になる東京のスポット

――番組では、タクシーで都内のいろんなスポットに行くとのことですが、お2人が気になっているスポットはありますか?

山内:白金とか麻布十番とか、お金持ちのエリアですね。社長が多いんで、スポンサーをオンエア中に見つけたりとか、いろんな可能性があるなと思います。

濱家:僕は下町的なところですね。結構、ディープなところ行きたいです。狭くて古い立ち飲み屋が好きなので、酔っ払いのおっちゃんとかとしゃべってみたいです。

――とあるバラエティ番組でバナナマンさんが「タクシーの奥側に乗るか、手前側に乗るか、ジャンケンで決めた」と話してました。かまいたちさんはそういったルールはありますか?

山内:濱家がいつも奥ですね。

濱家:これに関してはそんなに話したことないですけど、いつも山内がネタ書いてくれてるからという、ちょっとした細かい心配りです。奥の方が座るの面倒くさいので。他にもそういった心配りをいくつかしてるんですけどね。

――山内さんはそういう理由だったことをご存知でしたか?

山内:いや、知らなかったですね、「いつも奥乗るなー」と思ってました(笑)。

『かまいたちの ヘイ!タクシー!』前代未聞! スタジオを飛び出してタクシーでお喋りするラジオ番組! パーソナリティーを務めるのは、キングオブコント2017王者のかまいたち! この春 満を持して東京へ進出したかまいたちが、タクシーに乗って、都内を知り尽くす! 様々な街、人、モノ!?と触れ合いながらエンジン・フル回転で喋る! 初のかまいたち東京レギュラーラジオにして、神出鬼没ラジオ!

●とろサーモン久保田&千鳥ノブからのアドバイス

○参考にする番組は山里亮太の『不毛な議論』

――TBSラジオでは多くの芸人さんがラジオ番組をされています。番組をやるにあたって、参考にしたものはありますか?

濱家:TBSラジオは100期連続1位という化け物じみた成績なので、まずやるにあたって、ちゃんとせなアカンと(笑)。この前、山里(亮太)さんの『不毛な議論』に出させてもらったんですけど、リスナーが山里さん大好きなことがもろに伝わるので、そういうラジオにしていきたいなと思いますね。

――それでは少しラジオのことから離れまして、東京進出についてもお聞きします。まずこのタイミングでの進出が決まった理由をお教えください。

山内:17年の『キングオブコント』で優勝したことで決定しました。ただ、関西でレギュラーがあったんで、そのレギュラーを卒業するために、半年間の猶予をいただいた形です。

――東京進出にあたり、先輩からアドバイスはありましたか?

濱家:とろサーモンの久保田(かずのぶ)さんにデビュー当時からお世話になっていて、「東京行きます」と話したときに、「最初に高い家賃のところに住むなよ。絶対に後悔するから」と言われました。

山内:僕は一番お世話になっている千鳥のノブさんに「一年は潜るぞ。そんなすぐにテレビ出ることはないから、そう思ってるんやったら気をつけろよ」と言われましたね(笑)。

――4月からの東京進出は、ダイアンや和牛さんなどと同じタイミングです。彼らと東京進出についてのお話はされましたか?

濱家:「どこ住むん?」ってのはありましたね。ダイアンの津田(篤宏)さんに「どこ住むんですか?」って聞いたら、「めっちゃ良いとこあってんけど、家の前が小学校で、子供思い出して泣いちゃうから」って(笑)。そういう40手前で上京する人のリアルな話をしてました。

山内:ダイアンの西澤(裕介)さんが「大阪でレギュラー6本あったうち、4本残して東京来る」って言ってて、「それ、大阪やん」と(笑)。「大阪の方がウエイトデカないですか」と思いました。

○「ザ・東京」の番組といえば『逃走中』

――今後、出てみたい番組はありますか?

濱家:知名度が上がるような番組に出してもらいたいなと思ってますね。ロケを大阪でよくやってたので、それを活かせる『ヒルナンデス!』に出られたらありがたいですけど、すごい狭き門やなと(笑)。

山内:僕は「ザ・東京」の番組に出たいです。『逃走中』ですね、東京といえば。

濱家:そんなイメージなん?

山内:『逃走中』と『開運!なんでも鑑定団』の2つに出たいです。『なんでも鑑定団』はお話をいただいたことあって、ばあちゃんの掛け軸をお宝で出したかったんですけど、ばあちゃんに断られて。でも、多分もうちょっとでばあちゃんも亡くなるので、そうなったら出ようかなと。

濱家:待つな! そんなもん。

――では最後に、『かまいたちの ヘイ!タクシー!』への抱負をお聞かせください!

濱家:珍しい形態のラジオなので、そこに注目してもらいたいです。それと、スタジオよりすごい自然体というか、リアルな普段の感じを見てもらいたいですね。街ゆく人との絡みなど、スタジオでできないことがホンマにたくさんあるので、そういった点をぜひ見てもらいたいです。

山内:かまいたちといえば、あのタクシーのラジオやってるコンビと言われるくらいの番組にしたいです。タクシー系の仕事が全部僕らのところに来るようになればいいなと思います。

濱家:どんな仕事やねん、14年間でタクシー系の仕事1回もないやろ。

かまいたち左:山内健司(やまうちけんじ)1981年1月17日生まれ、B型、島根県出身。右:濱家隆一(はまいえりゅういち)1983年11月6日生まれ、B型、大阪府出身。2004年5月にコンビ結成。第28回「ABCお笑い新人グランプリ」(2007年)最優秀新人賞、第43回「上方漫才大賞」(2008年)新人賞、第33回「ABCお笑いグランプリ」(2013年)優勝、第10回「キングオブコント2017」優勝など、受賞歴多数。今年4月より東京進出。