小田急電鉄が3月に投入する新型ロマンスカー「GSE」の予約開始にともない、小田急線新宿駅が「GSE」色に染まりました。期間限定カフェもオープンし、限定メニューも提供されています。

過去最大級の広告ジャック

 小田急電鉄は2018年3月17日(土)に登場する、特急ロマンスカー新型車両70000形「GSE」の予約開始にともない、2月19日(月)より「ロマンスカー・GSEデビューキャンペーン」を開始しました。小田急線新宿駅が、特急ロマンスカー「GSE」をテーマとした広範囲な交通広告によりジャックされています。


特急ロマンスカーの新型車両70000形「GSE」の交通広告。階段の上部などにも貼られる(2017年2月19日、高橋亜矢子撮影)。

 今回の広告ジャックを小田急の担当者は「小田急史上、最大級の規模です」と話します。広告は、鮮やかなオレンジ色を基調に、イラスト風に表現された「GSE」の前面や側面が並んでいるもので、改札前の柱、電車のホームドア、ホームや階段の上部など、至る場所に設置されています。


小田急線新宿駅の西口地上改札から伸びるオレンジの線の先には限定カフェが。

期間限定オープンのカフェ「ROMANCECAR GSE cafe@新宿Q's cafe」。

カウンター席に置かれたVRゴーグル。

 小田急線新宿駅の西口地上改札から伸びるオレンジ色の線をたどると、西口コンコース地下MB1階に到着。ここにある「新宿Q's cafe」も、4月1日(日)までの期間限定で「ROMANCECAR GSE cafe@新宿Q's cafe(GSE cafe)」と模様替えされています。その外観は、車両に見立てられており、目に眩しいオレンジ色はインパクト抜群。階段下から臨む姿はまるで、高架の上を走る車両のようにも見えます。

「GSE cafe」では、ひと足先に「GSE」の車窓を「疑似体験」できます。VRゴーグルを装着してのバーチャル体験のほか、店の奥には「GSE」の座席に座りながら展望席からの光景を眺められる大型モニターも設置されています。なお、VRゴーグルに写る車窓と、大型モニターに写る「車窓」は若干異なるものだそうです。また、VRゴーグルによるバーチャル体験は、健康上の理由から13歳未満の人は利用できません。

ロマンスカー車内販売メニューが、新宿駅でも!

「GSE cafe」のメニューの一部には、ロマンスカーで車内販売されている商品もあります。「桜とヨーグルトのスイーツ」450円(税込)や「ロマンスカープレミアムブレンド ビスケット付」350円(税込)のほか、3月17日(土)からは「ロマンスカー・GSE弁当」1100円(税込)も販売されます。


商品を注文すると、オリジナルのペーパーコースターやロゴ入りボールペンがもらえる(なくなり次第終了)。

「GSE cafe」の外観。高架の上を走る車両のようにも見える。

ホームドアにも「GSE」が。

 なお、3月17日(土)の「GSE」デビュー以降も、キャンペーンは続きます。記念乗車券やオリジナルデザイン缶ビールの販売をはじめ、小田急百貨店新宿店には、「GSE」をモチーフにしたエアー遊具「ふわふわ」が登場するほか、ロマンスカーの現役乗務員との記念撮影イベントなどもあります。ほか、箱根小涌園ユネッサン(神奈川県足柄下郡)に「ロマンスカー・GSE風呂」が登場したり、箱根強羅公園の箱根クラフトハウスでは、オリジナルガラスの制作体験が行われたりと、箱根一帯でも関連イベントが展開されるとのことです。

 ちなみに「GSE」とは、「Graceful Super Express」の略で、開発コンセプトである「箱根につづく時間(とき)を優雅(Graceful)に走るロマンスカー」に由来します。